福岡Y家家庭法座
恒例のY家家庭法座。
初日は、天神の会計事務所が会場。ところが、トラブルが発生する。直前からビルのトイレの改修工事か始まり、かなりの大騒音で、法話が聞ける状態ではないのだ。そこはYさんご夫妻、仕事ができる。すぐに近所の貸し会場をと探して、皆さんがお出でになる前には、事務所の向かえにあるホテルの一室を押さえて、法話会場としてくださった。静かな環境で、しっかり聞いていただきましょう。
が、今回は、ぼくは、いわば前座。真打ちというか、今回のお目当ては、Yさんの法話デビューである。得度記念のご法話を拝聴する。仏教の基本である四法印や縁起説について、基礎からきっちりとお話くださった。最初に、「自信教人信 難中転更難」のご文をあげられたが、まさにそのお心そのものを体現くださるのが、尊い。
たとえ得度という形式がないのなら、感話でもいい。話せる人は積極的に喜びをお伝えしてもらいたいと思った。それが、仏恩に報いることでもある。それに、今度のことで、いちばん得(徳)をされたのは、ご法話を担当されたYさんご自身である。単なる受け身に聞くよりも、多くのことを学ばれたであろう。今後は、ご聴聞の姿勢も変わってこられるだろう。だからこそご法を喜ぶ、皆さんにもお願いしたい。ひとりひとり、自分のできることでいい。受け身で終わらずに、一歩殼を破り積極的に関わることこそが、仏法繁昌の印ではないか。今回は、得度記念ではあるが、何も、得度して僧侶ならなければ働けないとのでは、浄土真宗ではない。在家止住のままでも、いろいろな形で仏法に関わることができることをお伝えしたいのである。
Yさんの法話デビューもあって、初めてお会いする方も多い法座だった。お医者様に、バーのマスター、会社の役員、社労士の方に、事務所の職員の方などなと、実にさまざまであった。敢えての共通点は、皆さん、飲み友達でもあるが、尊い仏縁を結んでくださった。さらに娘さんたちが、最後まで法席に連なってくださったのも、うれしかった。せっかくの家庭法座である。ご家族や有縁の方がお参りほど、張り合いのある、有り難いことはない。その意味で、大分、門司と続いた九州支部や家庭法座は、収穫大である。これが、きっと次の一歩へとつながるのだろう。ありがとうございました。
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