悩む人とともに歩む
7月の真宗カウンセリング研究会の月例会。
「クライエント中心/パーソン中心療法の本質は、クライエントの方向へ歩むこと、クライエントのペースで歩むこと、クライエントなりのユニークなありようで歩むこと、これに治療者が打ち込むことである」(Bozath)
法座の現場での自分の姿勢が、改めて問われる気がした。相手のペースや歩みではなく、こちらのペースで押しつけてはいないか。それでいて、それが理解されないと、イライラしてはいないか。
実際、人は、どんな正解であっても、自分のペースで気付かない限り、腑に落ちて進んでいくことがないことを、嫌というほど経験のしてきたにも関わらず、相手のルールではなく、こちらのルールで動いている自分がいる。
もし、これをカウンセリングではなく、真宗の伝道の場のこととして、言葉を置きかれたらどうなるだろう。
浄土真宗の伝道の本質は、
求道者(悩めるひと)の方向へ歩むこと、
求道者(悩めるひと)のペースで歩むこと、
求道者(悩めるひと)なりのユニークなありようで歩むこと、
これに伝道者(布教者)が打ち込むことである…。
阿弥陀様の他力のおこころは、「待つ」ことだと、親鸞さまは仰っておられるのだ。
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