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聖典講座~「寿命無量」十三願成就文

 また第十三願の願文は、

「たとひわれ仏を得たらんに、寿命よく限量ありて、下、百千億那由他劫に至らば、 正覚を取らじ。」(第十三願・寿命無量の願)

とある。同じくこれだけでは、衆生には真意がすべて理解しきれないので、お釈迦様が十三願「成就文」をご説法くださり、初めて阿弥陀様の寿命無量のお意(こころ)が明確になってくる。 つまり、

(1)その寿命は、数え尽くせぬ長さで、全宇宙の衆生が集い、智慧の限りを尽くし、長い年月をかけて数えても、如来の寿命を知ることはできない。

(2)浄土の聖衆も、その寿命を数え尽くすことはできない。

(3)浄土の声聞や菩薩の数もはかりしれず、無量の徳を得る。 などが説かれていiる。

つまり、十二・十三願の成就文をとして、法蔵菩薩が、無量寿、無量光の阿弥陀様となられたことだけでなく、その浄土の聖衆もまた同じように、光明無量、寿命無量と成って、ほめ讃えられることが窺えれるのである。まさに、親の宝が、まるまる子の宝となるのである。

(参考) 阿弥陀(梵語の音訳)

┌Amitayus・アミタユース=「無量寿」と訳す 
└無量寿=三世の衆生-時間的-体-慈悲面(作用の本源)

┌Amitabha・アミターバ =「無量光」と訳す 
└無量光=十方の衆生-空間的-用-智慧面(作用・はたらき)

∴『無量寿経』等、名を顕す時は、「無量寿」に収められる。

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