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九十歳

「到底、二十歳までは生きられないだろう」

若い時から病弱で、10代で不治の病である結核になった、若き日の父の切実な思いである。そのことが、仏法を求める大きな機縁ともなるのである。

その後も、常に、長生きは望めないと思っていたそうだが、60歳の還暦を迎えた時に、

「へえ、けっこういけるものやな。まだまだ」と思ったというのだ。

それが、とうとう親鸞聖人のご往生の年齢まで生きられた。法然さまも80歳、蓮如さまも88歳と、浄土真宗のお祖師方は、高齢までご活躍された方が多い。

このところ、口数はめっきり減った。もう無駄ごと、空言は話されないのだろう。

九十歳になった、父の日常の姿から、お味わいさせていただくことが、ぐーんと増える今日この頃。

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