父の90歳の誕生日を前に、名古屋から姉がやってきた。
もう一つは、まもなく別れていく子供たちに会いに来てくれたのだ。
2週間前に、伏見の墨染にあるイタリアンを予約した。
一度、夜のコースを食べたが、おしいかったし、値段もとてもやすくて、みんな気に入った。
タクシーも予約し、今日は準備万端。
そのタクシーが時間どおりに到着。
でも、ぼくはちょっとイライラしていた。下の子の学校から帰ってこないのだ。しかも連絡がない。遅れるなら電話をもらうことになっていたが、、。仕方がないので、ぼくだけ残り後から合流することにした。
なかなか子供が帰ってこない。心配になってきたところへ、電話。子供だと思ったら、相手は、連れ合いから。
これが予想外のことを言われる。
「お店が予約ができていなくて、すでにお客さんでいっぱい。どうしたらいいのか、困っている」。
「ハア?」
ぼくのミスか。でも、確かにここに電話した。その時、彼女は留守だったので、事情がわかっていない。このお店は、若いご夫婦で二人だけの小さなお店で、ご主人がシェフ。奥さんが、予約をうけられたが、まったく覚えなおられない様子だというのだ。
こちらは
年寄りを抱え、お店の前で困っているが、お店も接客で大忙しとのこと。
確かに電話した。もしかすると、日時を間違えたか。、予約したぼくがその場にいないので、要領が得ない。すぐにお店に電話。
「もしかして、日や時間を間違えましたか」と。
「いや、その…、いまここではよくわからないなくて、こちらのミスだと思うのですが…」と、要領をえない。
予約した時のことをよく思い出した。お店の隣が、父と母の病院で、その送迎の後で、電話したからだ。
「予約は20日の水曜日の午前中。そちらから、『9名から貸し切りですが、8名ならほかにお客さまが入られます』とおっしゃいました」と、予約時の状況を話し出すと、向こうもハッと思い出さて、「料理もBコースでお聞きしていますね」とのお返事。察するに、予約は受けたものの、そのメ
モを紛失されたのか、記帳されなかったのが、完全に忘れられたのだ。
しかも今日は、すでにお客でいっぱいで、待ってもらっても無理だとのこと。
仕方がない。
電話で、「今日は、大事な集まりで、楽しみにしてました。
せめて、タクシー代ぐらいはお願いできないのですか」というと、最初は、「次のお店のタクシー代なら」といっておられたが、追いかけてタクシー代を払ってくださったようだ。
なんとか次のお店も予約できたころに、やっと子供が帰って来て、ぼくも追いかけ合流。
子供は遅れるは、自分の予約ミスかもしれんは、次のタクシーは捕まらんはで、お店に着く前にすっかり疲れた。
同じ商売をしている姉には、人ごとではなっかたようで、ひとしきり話題になった。
ミスはしかたない。そして、その後の対応が大切だとつくづく思った。うまく対応すると、逆にビジネスチャンスでもある。若いお二人には、いい経験に
なったのだろうか。
翌日落ち着いてから、あらためて電話があるかなと思っていたがなかった。完全に、予約メモを紛失されて電話もできなかったのだろうな。それとも、その気がなかったのか。
好意的にはとらえているが。
http://asanoya.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/no-2042.html
口は、イタリアンだったが、豆腐料理に変わり、ワインが日本酒に変わった。
うーん。また行ってもいい? いまは、半分、半分かな。