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東京・東海合同法座in熱海

新幹線で通過するだけだった「熱海駅」に初めて降り立つ。

東京支部と東海支部の初の合同法座。

両支部とても、男性が多い。年代も、働き盛りの壮年層が多いという点でも、共通している。両支部員の互いの交流が楽しみである。

法話は、『仏敵』をテーマにさせてもらう。 やはり、これが華光の原点だと、痛切に感じさせてもらう。

藤太郎さんの獲信の契機と、

「ただ今、出で行く後生となればどうです。一大事の後生となればどうです。臨終を今に取り詰めて考えてみればどうです!」
という、迫力あるお勧め。

さらには やゑさんの獲信の契機と、

「あなたは、つまりませんぜ! つまりませんぜ!」
の一言での強烈なお勧め。

そして、伊藤先生の反発と、心の葛藤。

さらに、 真実の弥陀の悲心を端的に打ち出した「そのまま来いよ、引き受けるぞよ」の大悲の喚び聲。

いや、どれもこれもすごい。

父が、あとがきで、「この『仏敵』との出会いが、私の一生を決定づけた」 とある。

そいうことは、今日の僕があるのも、この本に、父が出会ったからである。 わたしの一生も、これで決定づけられる契機になったのである。

もう100年以上昔。野口道場で繰り広げられてきた信疑の白兵戦が、地縁も、血縁もない、その意味ではまったく他人の老若男女が、100年後の熱海の地でも、後生の一大事と、自他力廃立の二つを要を外さずに、今もまた繰り広げられていることの不思議を喜ばずにはおれない。

そして、野口道場の同行たちが喜んだように、同じ一味で、その念仏を喜びあえる法友がいる! なんという幸せなことであろうか。

帰路の新幹線でも、最初から『仏敵』を読む直す。
涙と念仏なしには読めなかった。

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