「中平穂積 ジャズ写真展」
久しぶりに映画館のはしごをする。
まず京都シネマで、『ダラス・バイヤーズクラブ』(http://www.finefilms.co.jp/dallas/)を観る。昨年の第86回アカデミー賞で、マシュー・マコノヒーが主演男優賞を、ジャレッド・レトが助演男優賞をW受賞した作品で、二人がすごいダイエットで役作して、偏見の中で、利権や権力に立ち向かう、余命30日宣告のエイズ患者と、ヤク中のトランスジェンダーを力演。でも、正義感というより、もともとは金儲け。しかもかなりいい加減な、アウトローなので、こちらが感情移入しずらいところもミソかも。
2本目は、MOVIX京都に移動して、今日からスタートした『きっと、星のせいじゃない。』http://www.foxmovies-jp.com/kitto-hoshi/を見た。こちらは、正統な難病物。でも、甘くならいような工夫もあったし、セリフも光る部分あったけれど、割りとフツウ。ぼくの泣くツボじゃない。
で、四条烏丸から三条寺町まで、普段は自転車で移動するが、次の上映まで少しだけ時間があった。お茶を飲む気分でもなかったので、自転車を置いたまま町歩きをした。ブラブラ歩いても20分ほどの距離だ。別に何を観るわけではないが、久しぶりに新京極を歩いたり、観光客だらけの錦を通ったり、正月のnhkのプラタモリで紹介されていた「錦天神」のビルを突き抜ける鳥居をみたりと、クネクネ路地を回り、サンボアという老舗バーの脇の路地を抜けると、
お目当ての映画館。
でも、最後に足がとまった。骨董屋でWEIGHT商会という雰囲気のあるお店。「モンク」のボスターで、新聞記事を見たことを思い出した。新宿DUGのオーナーの「中平穂積 ジャズ写真展」http://wright-s.com/?mode=f2 をやっていた。細い通路を通って2階に行くので、ちょっと入りづらかったが、2階のギャラリーへ。
コルトレーンと、妻アリスの2ショット写真に、「伯爵」カウント・ベイシーは、晩年でカートに巨体を乗せている。「公爵」デューク・エリントンも、存在感がある。アート・ブレイキー、セロニアス・モンク、マイルス・ディビス、そして、ビル・エバンスに、ハンプトン・ホーズやトミ・フラナンガなど日本人好みのピアニスト。そんな個性的な存在感のあるジャズの巨人の写真の中でも、ぼくには、ひときわ威圧感があったのが、ベーシスト(というよりリーダーであり、オーガナイザーなど多彩)チャーリス・ミンガスだ。写真から生きざまが聞こえてきそうだ。
思いつきでブラブラ歩いて、得した1日。
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