お仏壇
親鸞聖人の報恩講を迎える準備が急ピッチで進む。
今日は、京都支部の有志による仏具のおみがきがあった。
昔から、地元の婦人会(いまはもうない)の人達がお世話くださっていたものを、京都支部の有志が受け継いで行ったくださっている。
ところで、華光会館には、道場、教室、そして3階の研修室の3箇所にお仏壇がある。他に1階と、3階の分級で使用する部屋は、「南無阿弥陀仏」の六字名号。あと、子供大会用に、携帯用に、四具足と、絵像の阿弥陀様もある。仏壇は、木造の方便報身の阿弥陀如来像である。3階の阿弥陀様は、飛騨の名人によるもので、新会館が誕生した時にご寄贈いただいたものだ。
ぼくが、生まれた時には、道場と教室の2体だけだった。
華光会館が誕生するときに、六字尊号にするか、木造の如来様にするかで迷ったらしいが、日曜学校などで多くの子供たち(ほんとうにたくさん参加していた。行事には、子供だけで100名を超えることもあった)が御参りするので、少しでも身近に感じてもらいたいと、木造の阿弥陀様を選んだという話を聞いている。ゼロからのスタートで、建設費も借金するしかないなかで、残念ながら、お仏壇を豪華にする資金がなく、カーテンを工夫して、お飾りにするなどの苦労があったようだ。それでも、ご本尊だけでは、いいものを求めたと聞いている。
昔、夏休みに、父が道場と教室の阿弥陀様を、丹念にお身拭いをしていたことがあった。だんだんと熱心になって、とうとう分解して修理し、新品のように生まれかったことを思い出す。父は、何事も、凝りだすと徹底している。教室の仏さまは、阪神大震災の時、左手が外れるという被害があったが、すぐにきれいに修復した。
元日の夜、仏壇の話がでてきた時に、姉から「教室の阿弥陀様の方が、いいものだと、よくお父さんは言っていた」という話をきいた。
ぼくにはまったく初耳のことだった。
昔の日曜学校は教室であった。ぼくが生まれた初参式も、この阿弥陀様の前での写真が残っている。しかし、新会館になってからは、法座会場が、二階の道場か、三階の研修場のばかりで、教室は分級座談会としてしか使われる程度。ここで勤行されることはほとどない。ブログでも、写真すら載せたことは、なかった。
ちょっと勿体ない話だなーと思いながら、改めて尊顔を拝させていただきました。
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏
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