親族の木陰
ここ数年、いろいろなものや人を失ったり、無くしたりしてきた。一方で、新たな出会いや再発見も経験してきた。
今回、新たな出会いと拡がりと同時に、改めて親族の温もりが身に沁みてきた。
「親族の蔭は涼しい」という釈尊のお言葉を思い出す。
釈尊の晩年。
シャカ族は、出生のことで彼らを怨んだ、大国コーサラ国のヴィドゥーダバ王によって、滅ぼされた。釈尊は、大軍を率いる王の進路にあった古木の下で瞑想されておられた。そして「親族の蔭は涼しい」と、王の殺戮を3度目で諫めた。しかし、最後にはシャカ族は、全滅さられる。釈尊の故郷、カピラヴアストゥは、今日なお、失われたままの故郷となってしまう。
インドの炎天下、枯れ木であって、その蔭は涼しいかったのであろうか。
真冬の京都では、親族の懐の温かさを、しみじみと味あわせていただいた。
http://asanoya.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/no371-5a49.html
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