訃報
大阪支部に御参りされていたアメリカからのKご夫妻を、京都駅までお送りして戻ってきたら、訃報が届いた。
またおひとり大切な先輩同人が、92年を一期として往生の素懐を遂げられたのである。
北海道のOさん。
その強信ぶりは、華光でも屈指だった。気にかかる方があると、早朝から、長電話で、ご示談である。その家人が言われたが、側にいて、受話器から漏れてくる迫力ある声で、こちらまで震え上がったと言われていた。
ご法の喜びも、単に、自分だけに留まることなく、多くの方に仏法廣まれと、さまざまに活躍された。悟朗先生を、毎年、1週間近く、北海道に招いてくださり、有縁のさまざまな方を集められて、蜂供養を兼ねた家庭法座が、持ち続けてくださった。同人会にも、誌友も、おひとりで何十口も入られて、多くの方に華光誌のご縁を結んでくださった。華光会館再建の際にも、一肌脱いでくだった。
単に、豪快というだけでなく、ある意味、繊細でもあり、ある意味、突き抜けてもおられた。いまの喜び手は、一種の優等生化してしまって、間違いはないが、ずいぶんスケールが小さくなった気がする。
それにしても、今年は、ご法のために働き、私共を導いてくださっていた大切な先輩同人が、相次いで亡くなられた。
快晴だった空も、夕方には冷たい雨と変わっている。
明日から、急激な寒波がやってくるという。
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏
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