« 今年最後?の広島支部法座 | トップページ | 東映太秦映画村 »

11月の伝道研究会

 伝道研究会も、先月から、「所帰人法」に入った。

 浄土真宗では、帰命の対象、つまり信心の対象が、
 人=仏様、阿弥陀仏という仏体なのか、それとも、
 法=南無阿弥陀仏の名号なのか、という論題である。

 今夜は、特に二種報身(法性報身と方便報身)の問題から、所帰すべき方便報身の阿弥陀仏について細論を窺った。途中で、「実相身、為物身」とはどう関連しますかなどの質問もあって、如来論にも触れていった。

 さて、所帰人法を結論からいえば、
 浄土真宗では、南無阿弥陀仏の名号(法)に帰依していくのである。

 しかし、第17願には、「咨嗟称我名」とあり、その成就文では、「讃嘆無量寿仏威神功徳不可思議」と示され、それを承けた第18願成就文では、「聞其名号信心歓喜」と説かれている。このように、名号は、決して阿弥陀仏と別に離れたものではない。つまり、南無阿弥陀仏の名号は、単なる名前はなく、阿弥陀仏自身の功徳がすべて封じこめれた名号として成就されているのであるから、名号と、阿弥陀様(覚体)は、別々のものではなく、名体不二の南無阿弥陀仏というのである。阿弥陀様は、南無阿弥陀仏と名乗られ、この南無阿弥陀仏の名乗りで、私達を済度されるのであるから、信心の対象は、単なる名前ではなく、名体不二の名号ということになるのだ。

 次回を12月3日(水)夜7時30分です。(先日、4日(木)と言いましたが、変更します。)
 12月で、所帰人法を終わる予定です。

|

« 今年最後?の広島支部法座 | トップページ | 東映太秦映画村 »

法味・随想」カテゴリの記事