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龍谷ミュージアム「二楽荘と大谷探検隊」

Img_3811 龍谷ミュージアムでは、今日が最終日で、

特別展「二楽荘と大谷探検隊 -シルクロード研究の原点と隊員たちの思い-」

六甲山にあった二楽荘と大谷探検隊の記録だ。個々の隊員の資料や、二楽荘の活動についての展示が中心。上映されたビデオで、Img_3830_2探検隊の紹介があって、いろいろと勉強になった。

 ただ、蒐集された文物が提示されているのかと思っていたので、その点ではかなり期待はずれ。

Img_3809_2 それでも、昨年尋ねた、トルファンやクチャの記述も多くて懐かしかった。砂漠の中を、ラクダの隊列が進む姿ひとつでも、ご苦労の後が偲ばれる。

 龍谷ミュージアムには、トルファンのベゼクリク千仏洞の回廊が復元されでいる。実際は、各国の探検隊に剥がされて、世界中に散乱していて、無残な姿だった。

 ところで、トルファンの吐峪溝から出土された善導願経と呼ばれる『阿弥陀経』が展示されていた。名の通り善導様の願文が阿弥陀経の奥書に記されているのだ。直筆ではなく、書生に書かせたという、説明があったが、実物を前にが、善導様が身近に感じられた。それも長安ではなく、遥か西方のトルファンから出土したというのだから、感慨深かった。
 ちなみに三蔵法師玄奘様と、善導様、ほぼ同じ時代を生きておられるのである。

 余談ながら、ミュージアムの中庭も、紅葉が華を添えていた。
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