曼殊院の紅葉
母の希望で、今年の紅葉は、一乗寺の曼殊院となった。
最澄の草建で、天台宗の中でも、由緒ある門跡寺院として、江戸時代初期にこの地に移転されてきた。すぐ近くに、ゆかりの修学院離宮もあり、また詩仙堂などもある名勝地だ。
それでも、東山や嵐山に比べると、交通の便がよくないこともあって、混雑は、それぼどでもない。狭い道ながら入り口近くまで車を横付けできて、駐車場も無料というので、高齢者では、どうやら訪れることができた。
門跡ということもあるが、創建者の親王の趣向もあって、とても落ち着いた書院建築だ。このの中をゆっくり拝観することができる。いくつかある狩野派の襖絵も、重要文化財で、間近で、重文の阿弥陀様なども拝
ませてもらえたりもする。黄不動などの国宝も所有されている。
お庭は、けっして広くはないが、枯山水の庭に紅葉も美しく映えて見事だった。手水鉢にも紅葉映えて、アクセントが美しい。
ピークは、どうやら先の連休中で、このところの雨で、かなり紅葉も散っている。それでも、散った紅葉が赤い絨毯となって、苔の緑とのうまく溶け合っていて、また違った風情がある。
昨年は、父の入院でいけなかったが、今年は、子供たちも一緒に、紅葉を共に見に行くことができた。でも無事一年、一年、両親の老いを感じる。子供たちと一緒の紅葉狩りは、これが最後になるだろうかと思うと、感慨も深い。
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