小泉八雲と、怪談(ゴースト)めぐり
松江城を後に、道を散策しながら、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の旧居へ。小泉八雲といえば、怪談。そして、松江というイメージが強い。でも、意外なことだが、松江に在住していたのは、たった1年3ケ月のことだという。しかし、ここが最初の赴任の地であり、妻となるセツと出会いの場で、
そして怪談の基となる怪異譚を聞くことになる。帰化後の日本名も、この出雲の地が由来であるから、やはり、もっとも縁のある地なのだろう。
旧居は、小さいが、風情のある建物だ。八雲も愛した美しく小さいが、品のある庭園を、気泡のはいたガラス越しに眺めるのも、趣がある。
すぐ近くに、八雲を顕彰する記念館(小泉八雲記念館)もあって、ゆかりの品が展示されている。没後110年を記念して、八雲の家族展が開かれて
いる。八雲の3男1女の歩み。そして、いま、孫、曾孫、非曾孫の時代である。それぞれの名前が、「時」-「凡」-「想」と一文字で、ステキだったのが印象的だ。
慌ただしい日程だが、次は、八雲の愛した松江の怪談ツアーである。松江城での「ギリギリ井戸」と、3ケ寺の怪談話が残る寺院の説明を受けた。
まずは、歴代藩主の菩提寺である、浄土宗の月照寺。ここには、松平宗衍公廟前の人食いの大亀の伝承、「夜な夜な歩く大亀」のお話を聞く。
現在では、この大亀の頭を撫でると長生きと、親孝行!ができるとの説明があった。「山陰のあじさ
い寺」としても人気だが、こちらは、6月か。なぜか季節外れのあやめが一輪。八雲も、この寺をこよなく愛していたという。
次は、曹洞宗の清光院で、「消えぬ芸者の足跡」の芸者「松風」の怪談話。ぎっしりつまったたお墓が印象的。
最後に、日蓮宗の大雄寺(だいおうじ)へ。有名な小泉八雲の怪談「飴を買う女」の舞台と
なった墓地。 母親は、まだほんとに冷たくならないうちに葬られたために、墓の中で赤児が生まれ、そのために、母親の幽霊が、水飴で子供を養っていたという、
母の愛は、死よりも強いという、八雲によって、母性愛に昇華された怪談だをお墓の中で聞いた。
怪談めぐりの詳細はこのサイトで。
今年は、聞法旅行が中止になったが、思わぬところでお同行さんと小旅行ができて、楽しかった。まさか、怪談ツワーとは、意外でしたが。
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