てつのくじら館
せっかくの大分なので別府温泉に後泊する計画だったが、恩師の訃報に、急遽、呉に宿を変更する。
翌朝、葬儀まで時間があったので、少しだけ呉の町を散策した。
駅前のホテルのすぐ近くに、「大和ミュージアム」と「てつのくじら館」がある。
呉は、今も海上自衛隊の基地の街だ。
前回、呉にお邪魔した時は、抵抗感があって、外観だけを見ただけだったが、よく考えると、自衛隊の関連施設を見学したことがない。
「てつのくじら館」の正式名称は、海上自衛隊呉史料館。潜水艦による掃海ーつまり機雷を除去する仕事を展示する史料館だ。
http://www.jmsdf-kure-museum.go.jp/
今まさに、集団的自衛権行使を容認する閣議決定がなさた。国会審議や憲法改正ではなく、一内閣の閣議決定で、しかも憲法解釈の変更だけで、戦後一貫して守られてきた戦争をしないという平和国家のありようが大きく変更されようとする、重大な節目の時なの
である。
まずは、国際貢献、国際平和の名のもとで、湾岸でも行われた機雷除去の展示が行われていた。これが、あまり知られていないが、終戦から、そして国際貢献の現在まで、連綿として続き、また今後は日本からはるか遠く離れたところでも、後方支援という形で、ハードルが低く行われ続いていくのである。裏を返せば、ここが扮装地域での武力行使へのり口となっていくことなのかもしれないと思うと、単なる国際貢献という美名以外にも、考えさせれるものがあった。
平成16年に除籍となって、潜水艦「あきしお」の内部も、公開されていた。
さすがに「大和ミュージアム」は、パス。
庭には、日本初の深海潜水艦「しんかい」が展示されていた。4人乗りとかなり小ぶり。
知らないことばかりで、勉強にはなりました。
大分法座で、何となく待ち合わせをしていたM姉妹と、呉駅でうまく会えて、葬儀会場へ。
| 固定リンク
« お別れ | トップページ | 帰命の対象は人か、法か »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 浄栄寺にて(2024.02.25)
- 法然上人二十五霊場~室津の浄運寺~(2024.02.24)
- 4年ぶりの北海道(4)~旭川・川村カ子トアイヌ記念館(2023.02.02)
- 4年ぶりの北海道~深川市~(2023.02.02)
- 4年ぶりの北海道(2)~白老・ウポポイ~ (2023.02.01)