松江城と堀川めぐり
島根は二度目である。聞法旅行で、法然聖人の誕生寺から鳥取(因幡)の源左同行を訪ね、三朝温泉で一泊。有福の善太郎同行を訪ね浜田海岸で一泊。翌日、温泉津の才市同行を訪ねた。3日間で4ヶ寺だけという、ずいぶん贅沢な旅だった。
その時に、バスの車窓から宍道湖を眺めた。が、松江も、石見銀山にも、観光地にはど
こもいかなかった。
打ち合わせの時、法座が月曜日になるので、御参りの方もないだろうかちは、翌日は、飛行機の時間まで、観光にご案内しますということだった。ぼくとしては、近くの出雲大社で、ぜひ縁結びをさせてもらうのだろうと考えていた。ところ
がである。バスをチャターし、専門のガイド付きでの、至れり尽くせりの松江観光のバスツアーが計画されているではないか。しかも、参加者は9名もある。
その上、出雲大社の前に「神様には用事がないでしょう」と、パスされていた。世間では、強力なパワースポットとして、また話題の結婚式が開かれたばかりで、飛行機も満席という状況なのに、さすがは念仏者は無碍の一道だと、妙なところで感心させられた。個人的には、ちょっと縁結びしたいですがね。
日曜日は晴天だったが、今日はどんより曇っている。これぞ、雲
出ずる国である。夕陽スポットである宍道湖を周回しながら、松江城へ。車内で、名ガイドのSさんより、詳細を歴史をお聞きする。
松江城からは、ほんものイドさんの案内で、松江城周辺の観光にでる。
ブログでもたびたび紹介しているが、ぼくは、お城巡りが好きだ。たとえばブログに登場したところだけでも、姫路城、犬山城、二条城、岡山城、熊本城、和歌山城、福山城に、福知山城、さらには話題の竹田城跡と、ずいぶん取り上げている。実は、国宝の天守閣四城は、すべて訪ねている。が、なぜか、重要文化財のお城には、ご縁がなかった。
その一つがこの松江城である。現存天守12(すべて国宝、重文)のうちのひとつ。基礎の石組みも反りはなく、ほぼ直線に組まれている。正面には一部、白漆喰はあるが、外装は黒い板張りなので、漆黒の、重厚な、落ち着いたお
城である。鯱は、木造に銅板張である。高さは2mあって、うろこの荒いのがオス(うん!逆だったかな)だと聞いた。
内部は、軽くて、防虫、防火にすぐれた桐
の階段がほどこされたり、あっちらこちらに実践的な工夫がされているという説明をお聞きした。
あと、石垣と、柱にあるハート型の模様についても、教えてもらた(下の大きな写真)。なんでもこれを見つけると幸せになれると、若い女子に人気だという。まあ、
苦労せずに教えてもらったので、ご利益は薄
いだろうな。
最後に、お掘り回りを遊覧する堀川めぐりを楽しむ。宍道湖がそうであるように、このお掘りも、海水と真水が交じった汽水湖で、生態系がゆたかだという。それに、お掘り回りというと、人工的な石組みを想像するが、半分以上は、樹で
覆われた自然の要塞となっている。さまざまな水鳥が飛び交っていた。
低い橋の箇所は、舟の屋根が下がって、ぼくたちも頭をさげる。そのシーンが面白くて、思わず一枚。阿弥陀様には頭が下らないという、手をついて頭をさげぬ蛙では、この舟には乗れないなー。
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