広島大規模土砂災害
広島での真宗カウンセリングWS。精神的に元気のないM先生を引っ張りだした。
華光会の同人、地元の住職、経験者、初めての参加者と。人数も、顔ぶれも、計ったようにバランスが整った顔ぶれで楽しみだ。
夜、打ち合わせを終えて、入浴する。温泉の浴槽からは、広島市内の夜景が眺望できる総ガラス張りで、眺めがよくて、リラックスにはもってこいだ。
でも、今夜は、それが恐ろしかった。激しい雷雨となって、稲妻のたびに、ガラス一面が閃光に輝き、浴槽全体が光に包まれたかと思うと、大きな雷鳴が轟くのだ。稲妻が見えるというのではなく、ガラス全体が光となる。露天風呂のドアはあいたままで、雷が中に入ってくるかのようで、怖くて、そうそうに引き上げて、懇親会へ。
みんなでワイワイやっているうちは、気にならなかったが、夜中にかけて雷雨は強くなってくる。
そして、夜半。宿舎にも雷が落ちたのだ。おお、おそろしい~
しかし、朝には雨も止んでいる。「昨晩は、すごい雷雨でしたね」「朝まで、眠れませんでしたわ」「どこに落ちたんでしょうかね」などと、のどかに朝のあいさつをかわしていた。まだ同じ広島市内で、甚大な被害が起こっていようとは、夢にも思っていなかったのだ。
だいたいWS中は、ニュースやメールなども見ず、世間から隔離された日を過ごすのだ。たまたまロービーで朝ニュースを見ていた人から、報告が入る。参加者には、安佐南区の人もおられる。死者が出た安佐南区の山本には、同人のご夫婦。甚大の被害を受けた八木の、梅林には義理の祖父、祖母(もう亡くなっているが)が住んでいて、お正月にご挨拶に窺っていたところだ。安佐北区の可部東は、妻の実家があったところで、可部線沿いは、知り合いが多い。
休み時間、知人や同人に安否確認のメールや電話。翌日までには、だいたい連絡がとれて、こちらは一安心。しかし、被害が明かになるにつれて、想像以上にひどい災害となって、胸が痛む。3日間、広島にいたが、消防や救急車のサイレン音と、ヘリコプターの音が、途切れることはなかった。しかし,それ以外の広島市内は、いつもと変わらない平穏な風景で、ニュース報道とのギャップが、なんとも言えぬ気持ちにさせる。
いまは、出来ることは少ないが、参加者からの提案があった。広島でWSを開いているのも、何かのご縁、少しずつだが義援金を集めることにして、広島の方に託すことにした。
無常の厳しい現実に、涙。
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