宵々々山
京都シネマの帰りに、山鉾を様子を何度か観たてきた。11日の鉾建てがはじまった。
今夜は、駒形提灯に灯がともり、コンチキチンのお囃子も賑やかで、風情がある。
しかも今年から、祇園祭の様子が少し変わった。49年ぶりに前祭と後祭という元の形式に戻って、2度、山鉾巡行があるのだ。宵山も、前後で2度行われることになる。前祭の方が、山鉾の数も多いし、鉾も集中するので賑やかだろうが、逆に、後祭の方が、風情を楽しめる
ことになるのかもしれない。
宵山の形式も、例年と少し変わった。宵々山と宵山の2日だけが、烏丸通や四条通がホコ天になって、露店(夜店)も出る。宵々々山は、露店も出ず、大通りもホコ天にはならない。少しは静かに、風情を楽しみながら、そぞろ歩きをという嗜好だという。確かに、いつもは両側の露店で
ギュウギュウ詰の室町や新町通が、少しゆったりとしている。第一、人出がかなり少ないようで、押し合いなが
らということはなかった。
祇園祭といっても、京都の町衆のお祭りとして、また観光資源としての世俗化で、宗教色は薄くなっているが、あくまでも八坂神社のお祭り(神事)だ。厄払いなどのご利益があるチマキも売られている。山伏山では、無病息災という萱くぐりも、並ぶ人が少なかったので、体験させてもらった。もちろん、神様には遥拝しなかったので、厄払いの御利益はいただけないだろう。必要ないし、、。
もっとも このあたりは、神仏習合で、山伏山や、聖徳太子の故事がある太子山などは、仏教との関連の深い山も多い。
もともと、八坂神社は、比叡山の支配下にあった。祇園精舎の守護神を祀っているのだ。つまり仏法を守護する善神ということである。それが、明治期の廃仏毀釈で、仏教色が排除されたということだ。
ところで、親鸞聖人は、祇園祭をご覧になったのだろうか。
869年(貞観11年)に起源を持つ祇園祭だが、山鉾巡行は室町時代からのようだから、可能性は低いけど、、。
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