« 蝉の声 | トップページ | 司会者研修会(2)~質問の根に応える~ »

司会者研修会(1)~司会者の役割

 久しぶりの司会者研修会だ。法座優先で、なかなか1泊2日の日程が確保できなかったのだ。

 前回は、外部から講師を招いた研修会だったが、今回は、じっくりと、華光の座談会を想定しながら実践的な研修会を目指した。ただ、研修に臨む対象の皆さんの、温度差が気になっていた。こちらでお膳立てをし、なんとなくお客さんとして参加されても、あまり意味がないように思えたからだ。法座(座談会)を促進していく立場であるのだから、より積極的、意欲的に関わってもらいたい。それで、対象の皆さんに、何度か案内や告知はしてきたが、前回のようにチラシなどの案内状を作製しなかった。そのことで、特に要請もなかった。やはり参加者が少ない。もちろん、近々でも、宿泊法座が立て込んでいるという事情もあったが、1日だけの参加者も受付けて、どうにか形は整った。

 最初から講義形式や、またはミニカンのような聞き方の定型的なトレーニングをやるつもりはなかった。ある程度、支部や本部での司会役を行っている方々なので、模擬座談会を何度か行って、その都度分かち合いし、問題点を共有するようにと考えた。その中では、単なる技法やテクニックではなくて、法座の臨む姿勢、態度、その意識というところを共有できるようにしたかったのである。

 もちろん、模擬といても、ロール(役割)プレイやサイコドラマのような架空の役割があるのではない。ただ、その場で起こったことを材料にし、または、観察者の目を通して、問題点を語り合ったり、特に批評することもあるという意味で、模擬という形式にした。あくまでも、座談会を通した研修の場なのである。

 華光会は、グループに分かれての座談会が生命線である。講師を中心にしながら、小中人数で、車座に座った自由な話し合い法座である。それが、いろいろ経過をへて、在家の方を中心に、司会役を立てるようになり、それが複数で動くような、いまの形となってきた。そのために、特に、資格や肩書はない。それだけに、厳しいのである。実践の中で、力をつけていかねばならない。

 ぼくの中で、司会役の基本的な役割は3点あると思っている。
 まずタイムキーパーであること。皆さん、それほど重要でないと考えている。でも、これがとても大切な要素で、その座談会の枠組み、場面構成をする上でも、限られた時間を守るということが大切になる。それが、初めての人にも、発言したい人にも、ここに集まっている人にすべてに平等にあるものだからだ。いわば、冒頭の場面構成をする人としての役割といっていい。
 そして次に、自らが話題提供したり、うまい進行役になるのではなく、会話の交通整理役に徹すること。
 そのためには、時には黙っている人に配慮したり、また声を引き出したり、逆に、一人しゃべりの人の話を確認したりすることも大切な役割だと思っている。

 しかし、今回は、さらにもう一歩踏み込んだ点を、皆さんに意識してもらいたかった。いわば、カウンセリンググループ(エンカウンター)でいうところの世話人(ファシリテーター)としての役割についてである。もし、その意識が生まれてくると、どう動いて行ければいいのかが、自ずから明かになってくるからである。

 安心、安全な法座は、華光会という大きな枠組みに守られていることで、まず成立する。さらにその現場では、講師と司会役に対する安心感こそが、より活発な法座の原点となる。普通はこの二重性だけだと思うが、真宗法座においては、その一番の大枠で諸仏方による大きなお護りがあるのだ。その意味では、二重、三重の安心、安全のための枠組みが出来ているのである。こんなことを、意識している人は、誰もない。そこを話してから、集いを始めることにした。(つづく、、、かも)

 
 
 

|

« 蝉の声 | トップページ | 司会者研修会(2)~質問の根に応える~ »

法座と聞法」カテゴリの記事