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修士論文の発表会

 4月の伝道研究会は嗜好をかえて、3月に龍谷大学大学院修課程を終了者の論文発表の場とした。実は、ぼくも、卒論や修士論文を仏青の場などで、発表したことがあるが、これまでも、卒業や修了生を中心に、チョクチョク企画していた。しかし、伝道研究会の場では今回が初めてだ。今年は、華光同人の方で修士論文を提出された方が、2名あったが、共に、「聞名」をテーマにされていたのが、面白い。ただし、今回は、1名だけの発表。

 どんなものになるのか楽しみでいたが、かなり趣旨に工夫を凝らしておられた。論文発表の検討会というより、先生からのご講義を聴かせてもらうようであった。というのも、論文の要旨をまとめた発表というより、各章ごとに、中心となる出拠のご文を書き下してだされて、それを、みんなで声に出して読み味わい、解説をお聞きするという形式であった。

 それでも、大行出体や、「聞名」の浄土教理史での位置づけ、また真宗では曖昧になっている(もしくは否定的な)求道の位置づけなど、興味深い話しもあった。個人的には、大行が、諸仏の称名か、衆生の称名か、その衆生のあり様を巡る点などを聴かせてもえらて、面白かった。

 これからのますますの研鑚と、飛躍を期待しています。

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