東福寺の涅槃図
2月15日は、お釈迦様が涅槃に入られた涅槃会だ。旧暦では、今日、3月15日となるので、京都の寺院の多くは、旧暦で法要が営まれている。
http://www.tofukuji.jp/function/index.html
京都には、東福寺と、お隣の泉涌寺、そして真如堂などの巨大な涅槃図が有名だ。この前後の3日間だけ、東福寺は無料で、日頃は拝観できない本堂での、涅槃図のご開帳がある。
「梅がみたい」という、とても渋い長女のリクエストで、午後から、梅を見に行くことにしたので、始めに東福寺へ寄った。といっても、車なら10分もかからない。東福寺の参籠に入るの手前に、京都日赤病院が建っている。ここでぼくは生まれて、その15年後、東福寺を抜けた坂の上に、母校(高校)があって、急な坂を自転車で走って通っていた。だからこのあたりは、かって知った庭のようなものである。
何年か前にも、子どもたちを連れてお参りした。ブログで調べたら、2008年とわかった。 http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_d166.html
その年も、3月15日が土曜日にあたっている。でも、子どもたちは、まったく覚えていないという。国宝の山門(三門)に登ったことも、わからないそうだ。でも、それもそのはずだ。6年前といえば、上の子で2年生、下の子はまだ4歳である。友達のユキッチも連れていったが、見つけた写真を見て驚いたけど、こんなチビッコだったんだなー。覚えていなくてあたりまえだ。今回も、同じところで写真をとったが、6年の歳月って、子どもにとっては、こんなもにすごいんだなー。こちらは、年重ねるだけの歳月だけどね。
本堂で、新鮮に、巨大な涅槃図を拝ませてもらった。堂内の天井の龍は、堂本印象画伯の作なので、昭和のものだ。ふたりも、その大きさに驚きな
がら、お釈迦様のお涅槃を偲ばせていただいた。ほんとうの涅槃の地は、インドのクシナガラのサーラ(沙羅双樹)の林の中。真っ白な涅槃堂に中に、いま、横たわっておられる。
さまざまな塔頭が並ぶ参道を歩いていたら、あるお寺を発見。ここの若様は、最後まで書道教室に通ってくれて、ここで仏青を開かせてもらったこともあった。ちょっとご挨拶とも考えたけど、閉門されていて、今回は、あきらめた。でも観光客の行き来する喧噪の中に、静かな佇まいの上品なお寺だ。
同じく塔頭のように、尺八の根本道場の「明暗寺」があった。時代劇の定番、「明暗」という袈裟をつけた虚無僧の総本山というところ。経緯は知らないけど、いまは普化正宗の本山でもある。6年前にも、やはり写真とってるなー。
http://www.sinfonia.or.jp/~manfan/meian.html
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