誕生祝~くろちく百足屋にて~
3月24日。一足早いが、長女の誕生日をお祝いをした。
昨年は、訪米中で、直接、お祝いできなかったので、1年ぶりだ。でも、お誕生日当日は、ぼくが熊本にいるので、少しだけ早いが、家族揃ってお祝いすることにした。明日から、ショートスティーを利用する、父も、元気に座れて安心した。ほとんど外への関心は失せて、一言も発しないが、それで、みんなが揃って過ごす時間は、どこかうれしいそうにも見える。
さて、彼女の希望は、意外にも「和食」だった。以前、利用したことがある、四条新町にある、くろちく百足屋という町家のおばんざい店を選んだ。雰囲気といい、小物類といい、今の彼女にヒットしたようだ。誕生日祝いも、着物にあう、高下駄や小物が欲しいといっている。
いつものことだが、家族の外出時の財務大臣は、あいかわず母である。ほんとうに助かるので、こんな時は、ぼくは子どもで甘えさせてもらう。
さて、おばんざいとは、京都の家庭料理の総称だと思うが、本来は贅沢な素材ではないのだと思うが、上品なな出来ばえで、おいしかっ
た。なにより、薄味なのが口に合った。ただ、下の子は、またチョロチョロとうるさくするが、今夜は、他の客はなくて、貸し切り状態だったので、心配はない。でも、彼女のおかげで、みんなも楽しく過ごすことができる。
さて誕生日の朝のことだ。
ぼくが寝ている布団に、上の子が入ってきた。
思わず、「今日で、14歳やね。よく生まれさせてもらったなー。何度も流産が続いて、子どもは無理かなーと思ってところに、やっと生まれてこれたんやで。
せっかく人間に生まれさせてもらったのなら、しっかり仏法を聴かせてもらおうなー」と話した。
静かに聞いていた彼女は、「うん」と短い一言。でも、いまはそれで充分な返事だった。
この世に生を受け、お育てをいただいてここまで大きくなった。しかもそれは、仏法を聴かせてもらうためである。そのことをしっかりと伝えられる幸せを、しみじみと味わった。
南無阿弥陀仏
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