三河聖跡巡拝の旅(総括)
3日間とも、好天に恵まれた三河地方への聞法旅行。例年は、もう一週間早い連休に開催しているが、暑さを避けて、お彼岸に開催した。ところが、3日間とも30度越えで暑った。しかし、一週間前なら、台風で中止になっていたから、ラッキーといえばラッキー。(秋分の日の日の出)
残念ながら、参加人数は少なかったが、その分、アットホームな雰囲気となって、有意義な聞法の旅となった。
三河地方の真宗前史、つまり聖徳太子信仰に始まり、三河の浄土真宗の発祥の地でもあり、聖徳太子をご縁にして関東から帰京の途中で滞在された妙源寺。さらには、蓮如上人のご因縁の上宮寺も聖徳太子のゆかりがあり、本証寺では、徳川家康との一向一揆の歴史がある。さらには、やはり蓮如上人ゆかりの応仁寺では、いまに復刻された琵琶を奏でながらの絵解き説法、節談説教を拝聴させていただいたり、三河の妙好人の代表格お園同行の龍泉寺に拝観させていただいた。つまりは、一向一揆から、節談説教、そして妙好人と、近世になって、庶民へと浄土真宗の拡がっていたことが窺えた。さらに、西方寺では、明治期、近代真宗の祖ともいうべき清澤満之師の終焉の地で、上宮寺にも、その三羽烏の一人、佐々木月樵師のゆかりのお寺を拝観させてもらった。
ということで、聖徳太子に始まって、親鸞聖人、蓮如上人、さらには一向一揆から、近世の庶民の真宗となり、そして清澤満史師という近代の巨星まで、今日の三河地方に流れる浄土真宗の歴史を、体系的に、しかも体験的に味わう旅となった。そこまで強く意識していなかったが、私のところに真宗念仏が届くということも、これだけの時代背景と歴史があるというとが体験できたのである。
各寺院では、丁寧な説明をいただき、また、ぼくからまとめのご法話も行ったことで、皆さんにとっても、意義深い聞法の旅になったのではないだろうか。もちろん、部屋対抗別(!)の宴会なども盛り上がり、各寺院では、遠慮なく称名念仏を申させていただくなど、華光会ならでは聞法旅行。お別れの時には、「楽しかった! 来年ももう予約しておきます」と言ってくださる方もあった。
ただし、かなり人数が少なかった分、会計は厳しかったが、皆さんからのご援助も賜ったことを御礼申し上げます。
今後、訪れた寺院の感想も書いていきたい。しかし、シルクロードの旅ですら滞ったままなので、例によって、ここでしり切れトンボのまま終わるかもしれないけれど、その時は、ご容赦ください。
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