長距離リレー
大分県津久見市の寺が開いた小学生対象の1泊2日の合宿で、服を脱ぐゲームが行わ、男女約20人が全裸になっていたことがわかった。
朝日新聞の報道などによると、合宿は2013年7月22日から23日まで行われ、寺を母体とする学校法人が運営する幼稚園の卒園生を中心に1~5年生の約60人が参加した。ゲームは本堂で6班に分かれ、身に着けている服やベルト、ハンカチなどをつなげて長さを競うルールだった。パンツを脱げば男児に100点、女児に200点が加算され、全裸になった児童には紙製の金メダルが贈られたという。
寺は保護者からの抗議を受けて7月27日に説明会を開き、謝罪した。住職は「約20年前から行っており、子どもは喜んでいると思っていたが、配慮が足りなかった」と話したという。
(以下は、読売新聞ネットニュース引用)
大分県津久見市の寺が開いた小学生対象の合宿で、脱いだ服の長さを競うゲームが行われ、男女約20人が全裸になっていたことが30日、寺への取材で分かった。
寺側は抗議を受けて保護者に謝罪。住職は「約20年前から行っており、子供は喜んでいると思っていたが、配慮が足りなかった」と話している。
住職によると、合宿は22、23日に行われ、住職が園長を務める幼稚園の卒園児を中心に1~5年生の約60人が参加した。問題となったのは班対抗のゲーム。身に着けているものを脱いだり外したりしてつなげ、長さを競うルールで行われ、1~4年の約20人が下着も脱ぎ全裸になったという。
幼稚園の教諭らもボランティアで運営に関わり、全裸になった児童には新聞紙で体を隠させた。来年から、このゲームは取りやめ、合宿自体についても継続するか検討するという。
実は、このゲーム、華光仏の子供大会では「長距離リレー」と称する、「室内オリンピック」の定番競技で、だいたい隔年ごとには行っている。とにかく、最後にやれば盛り上がることは間違いないテッパン競技だ。集団心理というか、競争心理も働いて、とにかく盛り上がるのだ。しかも、問題は、長く繋げることだけではなくて、今度は、同じように着ることも競い合わせるので、たくさん脱いだら、後で不利にもなるように、工夫している。
だから、これまで60年近い歴史の中で、調子に乗ってシャツを脱ぐ男子はいても、一度たりともパンツまで脱いだ子はいない。ましてや女子は、下着姿にすらならない。いくら競い合っていても、普通に競技をやれば、低学年でも、そこまでの常識はあるのだ。
ところが、ここでは60名のうち20名というから、1/3もが全裸になっているというのである。読売の記事を読んで、新聞紙で体を隠したというのだがら、何らかの配慮もあったようだし、悪ふざけの雰囲気が容認されたのに加えて、ボーナスが加算されることや、特製の金メダルの授与が大きかったのだろうか。
このあたりのニァンスは一方的な報道だけではわからないけれど、こんなことが報道される社会ということも含めて、なんだかバカバカしさに思わず、反応してしまった。これが始まった20年前とは、ずいぶん社会常識が変わってきたということだ。悪ふざけというか、お遊びだと、おおらかさですまそうとすると、お叱りをうける社会になったのである。
これからは、子供大会の諸注意で、「男の子でも、決して乳首をみせたり、パンツは脱いではいけません」と、厳重注意をしてから始めないといけなくなったなー。
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