7月の月例会
ロジャーズの臨床実践に入って、「セラピィの脱神秘化」「録音と撮影」を読む。これまで神秘のベールに包まれていた治療プロセスを、可視化し、検証可能にしたところに、彼の革新性がある。それは、彼の開かれた態度が、単にクライエントに開かれているだけでなく、社会にも開かれていることにつながるのだろう。確かに治療過程は、マニュアル化できるものではなく、それぞれの経験に開かれている一瞬一瞬の過程であるのだか、それを包み隠し、専門性の彼方に追いやらないところに、彼の揺るぎない自信と、科学性を追求する態度がしったのだろう。
次回からは、臨床実践の具体例を入るのだが、実際のロジューズの映像を観たことがないという方もあったので、「グロリアと3人のセラピスト」か、「ミス・マン」の事例のどちらかのビデオを観ることになった。
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