« 2013年5月 | トップページ | 2013年7月 »

2013年6月の4件の記事

72-3号の発送

 早いもので、「華光誌」発送がすんだ。
 いつもより一週間ほど早い発送だ。

 今回の誌上法話は、大遠忌法要の記念法話。まだ9ケ月ですが、遥か大昔の気がする。年内をメドに記録の書籍を冊子を作る予定。巻頭言は、50歳を超えてはいられるが、新人のデビュー作だ。これから、修士論文に勤しまれることになる。体験記も、新規のものが面白い。最近、信仰体験記も、生い立ちから始まってパターン化しているので、今回のものは、その内容も、自力聖道門的な求道方法から始まって、なかなか新鮮。実際にカラダでやってよることで気付かされることも多いようだ。3月の法話大会も、当日を彷彿される内容だ。

 同封のものは3種類。先週から、案内文作製作業に追われていた。事務作業だけでなく、内容の確認もあったので、けっこう時間がとられた。

1)8月2日(金)~5日(月)の「仏の子供大会」は、近江八幡が会場。最終日の昼からが、会場の都合で使用できなくなって、ちょっと困っている。

2)9月21日(土)~23日(祝)は、「聞法旅行」。東海(三河)地方の、親鸞聖人、蓮如上人のご旧跡巡拝。清澤満之師やお園同行のゆかりのお寺やめぐるし、珍しい琵琶演奏の絵解き説法も聞かせていただく。どうぞ、奮ってご参加ください。

3)大遠忌法要の芳名録、ならびに決算書。ご芳名を上げさせていただいた。喜捨は、一人一人がするのでけれども、あくまでも仏法のことである。家族の方にさえご理解いただけるのなは、堂々とお名前をだされればいいと思う。

以上、お手許に届いたらご確認ください。

|

東京講習会など

 ずっと週末毎に、宿泊法座が続く。
 しかも、、月末からのシルクロード旅行のために、華光誌の作業を1週間ほど早めたので、たいへん多忙な日が続いている。子供大会や聞法旅行の案内の作製もあったのだ。

静岡(東海支部)のあとも、支部長研修会、広島支部大会、東京講習会と続いた。参加者か遮られることなく腹蔵ないところで、将来の華光のついての「私」の思いや考えを語りあった「支部長」研修会、また『阿弥陀経』を中心としてさまざまな味わいを感じた広島支部法座、さらには、第3回の『正信偈』の東京講習会と、味わうことも多かった。特に、正信偈は、曇鸞様から道綽様だったが、曇鸞さまの「報土因果顕誓願、往還廻向唯他力 正定之因唯信心」は、浄土真宗の骨格。法蔵菩薩の願心で荘厳された浄土は、それを広げると三厳二十九種へと展開し、それが清浄の一法句に収まるというくだりは、まさにダイナミックそのもの。しかも、われわれには南無阿弥陀仏として他力で廻向されるのである。

 阿弥陀経の味わいも含めて、またの機会に詳しく触れてみたい。

|

むねの木こども美術館(どんぐり)

Img_4388  早朝、暁天勤行と座禅体験があったが、パスして倉真温泉で寛いだ。パスをした不届き者は、2人だけだったようだ。その代わり(?)朝食もいただいた。朝食抜きを初めて10年以上になるとすっかりカラダは慣れているが、Img_4399旅先では三食きっちり食べる時がある。勿体ないというのか、単なる貧乏症なだけである。

 法話後の座談会。開け放たれた本堂は、緑の中で話し合いで気持ちがいい。ところが、こんなところにまできて、いImg_4448つもと同じような役割や関わりで、進展しないのは勿体ないなー。せっかく自然の中にいるのだから、頭を休めて、カラダの声を聞きながらの座談をおすすめをした。Img_4455

 昼食は、昨晩の懇親会の時に、仏青の皆さんが、ワイワイ楽しそうにやりながら仕込まれた、精進カレーだ。檀家さん提供の野菜もたっぷりで、なかなかおいしかった。ごちそうさま。

Img_4456 昼食後は、ねむの木学園へ。宮城まり子さんでも有名な社会福祉施設だが、お寺から車で15分ほどのところにある。ここが、姪ッ子のRちゃんの勤務先なのだ。最初は、ごく普通の学校のイメージでいたが、「むねの木」村といわれ、緑豊かな山沿Img_4460いに、童話さながらの建物が並んでいて、かなり新鮮な思いがした。http://www.nemunoki.or.jp/nemunokimura/index.html

 Img_4474 施設だけなでく、カフェや美術館なども建物が点在している。時間の関係で、吉行淳之介文学館にはいけなかったのは、ザンネンだったが、今回は、ねむの木こども美術館(どんぐり)で、学園の入所者たちの絵画をImg_4464鑑賞した。

 「どんぐり」の愛称は、この建物からきている。緑もまぶしく、木のぬくもりや採光もここちよい空間に、いわゆるアール・ブリュットとも呼ばれるもので特別な指導していないというのであったが、かくも鮮やかな原色の色彩や、細密画のようにドットで表現されたこだわりの絵画が、みるもののImg_4459心に響く、不思議な魅力を放っていた。内部は、撮影禁止だったが、一部が、以下の公式HPに掲載されている。http://www.nemunoki.or.jp/gallery/index.html

一昨日奈良で出会った、無著菩薩像のような重厚さと威厳をもつには、それだけの歴史と伝統の重み、信仰の篤さのたまものである。その意味では、いま目の前の作品が、1000年後に残っていることはないだろう。しかし、いま、ここに生きているものの声えなき声が、このようなパフォーマンスをとって立ち上がれ、届けられてきたからこそ、観るものの心を打つのかもしれない。

Img_4482 ここで半日はゆっくりしたかったが、まだ昼座の分級座談もある。そして、最後は、禅宗の習わしで、釈尊の御足を頂戴する三拝、カラダをかけて礼拝させてもらって、2日間の濃厚な集いは、無事に終わった。Img_4481

  会場の掃除や準備のために、前後も宿泊された方もあった。今回は、皆さんが、力をあわせて、動きながら作られていくプロセスが尊いと思えた。すべてお膳立てされて、単なるお客さんでの参加ではない貴重な体験があったればこそ、盛り上がった集いになったのではないか。

  帰路、高速に入って忘れ物に気がついた。Tさんもぼくも携帯をもっていない。いまどきこんなアナログな組み合わせはない。PAに立ち寄ったももの公衆電話は撤去されていて、SAにしかないといわれた。まあ、別に急ぐこともなかったので、名古屋に途中下車して、浅野屋洋食店御馳走を食べることにした。Tさんは初見参とのことだ。こうして濃厚な2日間をおいしく締めくくった。

|

盛り沢山~掛川の禅寺での合同法座

Img_4374_1_3 奈良から戻った夜は、無著さまのやさしいまなざしに興奮気味で、睡眠不足。でも早朝から、事務所のTさんと二人で、静岡県掛川市に向かう。新名神や伊勢自動道が出来て、名古屋や静岡方面はずいぶん便利になった。Img_4377

 静岡での法座は初めてだ。掛川市に降り立つことも初だ。

 今日は、禅宗のお寺をお借りしての仏青・東海合同の法座である。一昨年にS君にお声をかけた時は、まだ時期尚早だったが、一年越しで、仏青との合同として実現することになった。

Img_4382 ICから掛川城を横目に、道へと進んでいく。茶畑が広がって、静岡らしい風景だ。宿泊の倉真温泉の宿に隣接するのお寺へとすすむ。
 緑の中にたたずむ、古刹だ。Img_4364_1

 ほんとうに新緑も美しい。
 天気予報では、まとまった雨だったが、おもわぬ好天になった。でも、雨が降ったとしても、趣があっただろう。こんなに由緒のある、しかも風情豊かなお寺とは思ってもみなかった。
Img_4378 緑の間から、鳥や虫の音、そしてカエルの鳴き声が、爽やかな風と共に入ってきて、とにかく心地よい。こんな場所で、気兼ねなく、宗派を超えて、仏徳讃嘆させていただけるのはImg_4345幸せなことである。

 最初のあいさつにもあったが、禅と真宗といっても、自力・他力の違いはあっても、同じ仏教である。釈尊を慕うという点では、まったく同じなのだ。華光の東海支部の皆さん、仏青の皆さんImg_4356に加えて、お寺の檀家さんや住職の友人たちも集っておられる。ちょっといつもと違う顔ぶりと雰囲気に、皆さんも緊張気味だ。

  禅寺に敬意を表して、禅宗の勤行でスタートする。厳かな雰囲気で勤行が始まり、ぼくも生まれて初めて、『般Img_4387若心経』を勤めさせていただいた。また、早朝には、座禅体験や、最後も、釈尊の御足を頂戴する、身をかけた礼拝で結ばせていただくなど、檀家さんとの交流と、普段では味わえない体験もさせていただけて、深謝。

Img_4434_2 檀家さんや知人の方もおられたので、ご法話は、「シビ王とタカ」の話を、皆さんで話し合ってもらった。翌朝は、人間の物差しと、如来様の物差しの違いを「ゴミと、顔からでるクソ」というなるべく平易なテーマを選んだ。Img_4440

 それにしても、今回は、初物尽くしの盛り沢山の内容だった。夜座では、演劇タイム。仏青の即興演劇ワークに腹を抱えて笑い、東海支部の本格的な仏教劇、ジャータカの「黄金のツノを持つシカ」に感激した。シナリオも音楽もオリジナル作品で、立派なご法話だった。

Img_4386 その後は、すぐ隣の川で、螢の観賞。夜は、肌寒くて一つ、二つと飛び交うだけだが、それでも、風情は楽しめた。M君が螢を捕まえた。「大男、螢一匹 捕らえたり」(悟朗先生作)であった。

 川から戻ると、囲炉裏を囲んでの懇親会。かなりつっこんだご法のお勧めもあったが、隣の旅館から帰還の要請があって、東海組は隣りの温泉宿で、二次会を開いた。

 こんな盛り沢山の内容でありながら、とてもゆったりした一日は終わっていった。

|

« 2013年5月 | トップページ | 2013年7月 »