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Playback

 日本映画、『Playback』、初日は、上映前に舞台あいさつがあった。

Img_3974 最近は、京都シネマの上映される映画の8割方は観ているだろう。といっても、すべては観ることができない。この映画も、予告段階では、たぶんパスするなと思ったいた。初日に、監督、出演者の舞台あいさつがあり、先行チケット販売もある。それに祝日なれども、珍しくoffの日でもある。

 監督の三宅唱を始め、主演の村上淳、共演の渋川清彦、 渡辺真起子などが登場。一言ずつのコメントやあいさつがあった。今夜夜は、みなみ会館のオールナイトで、渡辺真起子の特集(なんと5本立て)も組まれるのだが、さすがに、それはパス。彼女は、小林政広や園子温監督などの作品でよくみかれるが、個性的な役柄が多く印象に残る女優。

 ところで、Playbackと聞いたら、なぜか山口百恵の「バカにしないでよ~」の『プレイバック partⅡ』のフレーズが思い出されるが、記録した映像や音声を再生することだ。

 モノクロの特色ある映像は、仕事に熱意を失い、家庭も妻との別居、しかも体にも不調をきたしている。そんな人生の分岐点に立たされた中年の映画俳優(村上淳)が主役だ。鬱ではないのだろうが、冴えず、覇気のない表情は、常に虚ろだ。その彼が、友人の結婚式に出席するために、故郷に戻ることになる。車中、居眠りをして目覚めると、なぜか、大人のまま制服姿の高校時代に戻っている……。という展開だ。

 題名のPlaybackどおり、現実なのか、空想なのか、それが反復されるストーリーだ。だが、再生時には微妙に細部が異なっている。結局、人生の岐路に立つ男の「再生」にも掛けられているのだろ。

 ラストを飾る、大橋トリオのやさしい歌声が、素敵だった。

 なんか熱心に観た如く書いているけれど、よほど心地よかったのか? それとも退屈だったのか? かなり居眠りが快適で、すっきり目覚めた映画だった。

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