一乗寺~播州の国宝寺院(2)
予定はなかったが、近くに来たので、法華山一乗寺にも足を延ばすことにした。
かなり山間にあるお寺だ。
もみじが多い。新緑の今も美しいが、紅葉は一段と見事だろう。
急な階段を上っていくと、まず常行堂が姿を表した。阿弥陀様がご本尊とあったから、不断念仏の道場なのであろう。
また階段をあがると、今度
は国宝の三重塔。平安末期(1171年)に創立され、床のある(仏舎利というより、室内に仏道安置が目的)の塔としては、年代が確定できるものでは、最古の一つだといわれているそうだ。
けっして大きくはないが、堂々とした安定さ、重厚さを感じる塔だ。
東寺の五重塔とは、あきらかに趣が違う。
また石段を登ると、鐘楼堂を抜け、本堂である金堂(大悲閣)が、堂々と立っている。西国三十三箇所の観音霊場である。天台宗の寺院であるが、法華山の山号はあっても、法華よりも、念仏が盛んに行われいたという。
開基はというと、天竺マガタ国霊鷲山から紫の雲に乗って飛来したとされる法道仙人によって、白雉(はくち)元年(650年)に開かれたという伝説(真偽はともかく)をもつ、天台宗の古刹なのだ。
急な石段をかなり歩いて疲れにが、眺望は、歩いただけの値打ちがある。ここも観光客は少なく、山間には鳥の鳴き声も響いて、風情があった。大雨の影響で、奥の院の道は閉鎖されていたが、足の具合を考えると、逆に助かったかもの…。
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