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『恋する輪廻』~オーム・シャンティ・オーム~

 仕事を終えて、レイトの映画に、みなみ会館へ。
 劇場の入り口前で、携帯の男性に見覚えあり。あれれ?、Yさんじゃないですか。
 週に1度、京都に下宿されて、龍谷大学院に通っておられるだのだか、どうやら授業の帰りらしい。電話中なので、会釈だけして、劇場へ。

 すると、Yさんも中に入ってこられた。ぼくをおいかけてこられたのか、映画好きで予定されていたのかは知らないが、京都のディープな劇場で、二人でインド映画をみることになった。 日本では、一度、踊るマハラジャで、小さなブームがあったが、なかなか世界一の映画大国でありながら、インド映画はブームにはならない。

 アメリカのハリウッドに対抗して、ボンベイ(今はムンバイだが)に由来する「ボリウッド」と呼ばれている。仏跡の地のある地域と違って、ムンバイは近代的な都市の印象がした。ぼくも、30年前に、インドで本場のインド映画を見たことがある。でもボンベイではなくて、首都ニューデリーの映画館。リキシャーに乗って出かけたのだ。平日の夜だったが、民衆でごった返していて、ちょっとドキドキしたことを覚えている。言葉はわからなかたっが、そんなことはどうでもよかった。極彩色の画面と、歌い、踊るスートリーに、言葉不要だ。映画の題名をメモっているが、あわてて書いたようで、その綴りも曖昧だが、「エッグ・ツジャリエ、二人の為」と、意味不明な映画で綴らないる。

Om_shante_om でも、今年は、そんなインド映画がプチブームの予感。まとめて上映される機会があるのだ。その第一弾が、今夜の『恋する輪廻』~オーム・シャンティ・オーム~だ。

 いきなり、輪廻転生ですか。しかも、「オーム」じゃないですか。残念ながら、日本では「オウム」真理教で、悪名高くなってしまったが、もともとは仏教でも、ヒンドゥーでも、さらにヨーガでも、聖なる言葉なのである。ぼくがやっている呼吸法でも、途中で、3度「オーム」唱えながら、長くい呼吸が挟まる。

 ホホー、インド映画の中の王道ですなー。極彩色の華麗な衣装に、ダンス、そして歌、さらに恋愛に、アクションに、コメディーに、ホラー(?)に、サスペンスと、なんでもありの豪華絢爛てんこ盛り。その上、インドは有名な新旧のスターがカメオで総出演しているようだ。といっても、日本のぼくたちは、知ったことではない。それより、新人のヒロインがまばゆいばかりに美しい。さすが、人口12億の大国である。チラシのお写真は、まさに千手観音である。
しかも、「輪廻、ミュージカル・エンターテインメン!!」とチラシにある。なんのこっちゃ。ストーリー? まあ、ストーリーは、まあどうでもいいかもしれない。悪くはなかったけが、即に輪廻転生し、過去世の記憶が簡単に蘇るなんて、ご都合主義もいいところ。でも、そんなことは、インド映画には関係ない。3時間の長尺なのに、居眠りすることなく、楽しめたのだから、よしだ。

 でもね、大事なクライマック、残り15分になってから、機材のトラブルで、何度も画像が切れるという醜態まだおこった。アアー、京都みなみ会館のその後の対応はいただけない。以前、京都シネマで、雷で停電して、一瞬、画面が途切れた時には、次回の無料券が配られた。一瞬で、むしろなんの実害もないのにラッキーだ。でも、こんなに何度も途切れて、最後は何分も待たれたのに、みなみ会館では、1000円になる割引券だけ。ウーン、ぼくはここの劇場は、いつでも1000円なんですが…。クライマックスのよいところで、あんなに何度もぶちきれたら、こちらがブチきれそうになる。ロビーでは、親爺がスタッフを捕まえて、かなり怒っている。気持ちはわかるなー。

 でもね、これも仕方ないですよ。だって、ここはインドなんですから。停電も、トラブルも、すべて

「それはあなたのカルマが悪い」ということになる。タイトルの「シャンティ」は、平安とか、平穏ということですか、まあ、オームと3度唱えて、心穏やかにいきましょう。

 というわで、予定にはなかったが、Yさんと、劇場近くの飲み屋で、一杯呑みことにことにした。論文のこと、映画のこと、そして金儲けの秘伝(?)を、おいしい京都の地酒を肴に、楽しい時間を過ごした。Yさんとは、熊本の上通り、京都の木屋町と、3週続けとの楽しいお酒となった。 どうやら、よいカルマの1日となりました。

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