川越の五百羅漢
東京法座の後、所用で埼玉の川越に向かった。
これまでご縁のなかったところなので、土地勘はないが、翌朝、少しだけ川越の江戸情緒が残ると町並みを、散策した。帰路の列車の都合で、駆け足だったせいもあるけれど、メーンの道は、ずいぶん交通量の多い車道で、ゴミゴミしいてちょっとがっかりした。でも何も予習してこなかったので、知らない
ことばかりで新鮮ではあったけどね。
暦は立春。2月とはいえ、青空で、しかも暖かくて気持ちはいい。
昨日は、節分の豆まきで賑わっていたようで、境内は、その後片付けの最中だ。
江戸期に造営された、五百羅漢の石像がある。日本各地にあるし、もちろん京都にも五百羅漢のお寺はあるのだが、なかなか観る機会はなかった。ご承知のとおり、阿羅漢とは、釈尊のお弟子で、阿羅漢
果という(声聞の)最高の悟りを開いた聖者方のこと。十六羅漢(または十八羅漢)が有名だが、他にも、 釈尊滅後、第1回の仏典結集(けつじゅう)に
集まった500人の弟子(諸説があるようだが)五百羅漢と称して、各地で石仏等が多く作られて、敬愛されている。
結集の由来があるからか、(特に、禅宗の系統では)、釈尊の正法の伝承者として摩訶迦葉を崇拝しているので、ここでも、正面の釈迦三尊の両脇に十六羅漢が並んでいたが、首座は大迦葉尊者、そしてその向いは阿難尊者だった。共に、第一結集に尽力した尊者である。
ところで、五百羅漢とは他に、この町にはさまざまな石像があったが、石像に混じって、アートというのか、妙なオブジョが点在していた。古いのもと、新しいものとの混在ではあるが、蛇足という感じかなー。
短い時間だったけれど、会館と法座会場の往復に、ちょっとしたアクセントで、ずいぶん、リフレッシッした。
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