『マイ・ブルーベリー・ナイツ』
正月、映画館で見て、パンフレットも購入した映画の番組を、録画して観た。
その当時、新生のジャズ・ボーカーリストとして一世風靡した、ノラ・ジョーンズが主演した、ウォン・カーウァイ監督の『マイ・ブルーベリー・ナイツ』だ。ところが、タイトルと、主演の記憶は確かにあったが、たとえば、ほかに、ジュード・ロウやレイチェル・ワイズ、そしてナタリー・ポートマンなどの豪華な顔ぶれが共演していたことも、ストーリーの断片も、一カットのさえも、見事に思い出すことなかった。結局、最後まで、まったく初見の新鮮なものとして観ることになった。ただ観た映画館と、ランチを挟んで2本続けてみたという記憶はある。ただ、もう1本はなんだったかは、まったく思い出せない。5年前のことになると、この無能ぶり。うーん、これは1年前でも、記憶はかなりあやしいかもしれないなー。
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すぐに10年日記をひもといてみる。メジャーの映画なので、映画館の確率は1/2だったが、その映画館も違い、当然、ランチのお店もまったく違っていた。ただ、ランチを挟んで2本続けてたことだけは当っていた。
そのもう1本は、コーエン兄弟のオスカー受賞作の『ノー・カントリー』だった。あー、こちらはかなり覚えがある。老保安官のトミー・リー・ジョーンズと、大好きな男優であるハビエル・バルデムが、コイントスでの殺し屋ぶりがよかったやつだ。えーと、最後は、ボーリング場での殺人で、……、いやいや、これはまたその年の話題作のラストだったよな……。
経験したことすべてを思い出すことがあっては、とんでもないことになるが、この記憶の喪失ぶりはなんだ。まだ観たという記憶があるだけましな部類か。でも、まもなくこれもすべて失せていくのだろう。
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