居多ケ浜
葬儀のために、前夜は、直江津駅前に宿泊した。直江津までは、交通の便いい。それでも、特急を乗り継いで4時30分ほどかかった。
夜に到着した時には、雪はなく、ちょっと拍子抜けをした。そういえば、北陸の車窓も雪の風景はほとんどなかった。それが、夜半から雪だ。ちょうど通学時間である。でも、このあたりは海沿いなので、雪は少ない。しかも、出発前には晴れてきた。
ホテルの窓から、妙高山が視界にくっりきと姿をあらわした。一昨年九月の聞法旅行では、妙高高原に宿泊して、夏の風景を眺めたところだ。夏の風景もちょっと乗せておこう。
駅前で越後同人のFさん母娘と待ち合わせをして、牧区(旧牧村)の原まで、ご一緒にてくださった。ありがとうございます。地理不案内につけて、都会のようにはいかないので、同乗させてもらって大いに助かった。珍しい雪国の除雪風景も、いろいろと解説をいただきながら、雄大な風景を眺めながらの旅となった。
さすがに地元の人だ。I先生の山寺までの雪道も、何の苦もなく走られる。でも、この道でも、対抗車が来たら、なかなかたいへんなようだ。それに、雪の多い夜間は、道の区別がつかなくなって、何度も危険な目にあっておられるという。
葬儀が終わって、昼食を一緒した。その後、駅に急いでもらったが、ちょうど列車が出たところ。待ち時間を利用して、居多ケ浜に足を伸ばすことにした。車なら10分ほど。ここは親鸞聖人の流罪の地である。途中、国府別院や五智国分寺(草庵跡)、光源寺、そして鏡ケ池などのご旧跡が点在している。一昨年の聞法旅行で訪ねたところで、まだ記憶にあたらしい。
居多ガ浜は、これで3度目だ。これまでは夏なので、冬の風景は初めてである。親鸞聖人が、上陸された時は、冬だったと言われている。今日は青空が拡がり、気持ちかはいい。冬の日本海でも、サーフィーンをする若者もいて、どんより曇った荒れた冬の海のイメージはない。前回は、浜辺に降りられなったので、打ち上げられたゴミだらけの浜辺を散策した。浜辺には、ここが親鸞聖人の上陸の地であることを示す、木の目印が1本立っている以外は、普通の浜辺の風景である。9月の聞法旅行の時のことは、以下に触れている。文章の最後に
、I先生にお迎えを受けたことを記している。
http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-0d86.html
今日は、1月16日。お西では親鸞聖人ご命日である。この報恩講の日に、流罪の地である越後で、雪の明願寺でI先生の葬儀に参列し、その地、居多ガ浜に立っていることが、なんとも不思議で、感傷に浸った。華光の報恩講が始まる前には、想像すらしなかったことである。
記念に、居多ケ浜の石を拾って帰った。日時と由来を記入することにした。
Fさん、Kさん母娘には、いろいろお世話なり、ほんとにう助かりました。
また、ご一緒くださった、Yさんもありがとうございました。
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