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1月の伝道研究会

 1月の伝道研究会は、真宗の基礎が、安心(あんじん)編にはいって、前回までは総説だったのが、いよいよ、その中身である別説にはいっていた。

 といっても、今回は、「安心」(あんじん)という言葉の意味から押さえていくところから。

 というもの、簡単に、浄土真宗では、「信心」と「安心」を同一に使っているけれども、厳密にいうならば、「信心」には自力の信心、つまり19願でも、20願もでも、一般の信仰でも、信心と称されるが、真宗の「安心」といった場合は、「金剛堅固の他力の信心」さしている。正意安心に異なる安心はあっても(異安心)、自力の安心はないのである。

 とはいうもののは、これは善導さまの言葉であって、善導さまの当面では、(1)安心、起行、作業(さごう)という場合の、願生の信心を確立する意味があり、またその場合は、(2)『観経』の至誠心、深心、回向発願心の三心を明かすところの、信心を指すものであった。観経の三心には、穏顕(自力の面と他力の面)があり、法然上人は、観経の三心を、大経の三信と同一としめされているので、この場合は、他力のおこころである。それが、(3)蓮如上人にいたり、安心を真宗の他力回向の信心として使用されると共に、「あら、ようもいらぬ取りやすの安心や、されば、安心といふ二字をばやすきこころとと読めるはこのこころなり」(二-七通)とあるように、他力の信心のゆえに、取りやすく、こころえ易いというおこころを示してくださるようになる。

 その「安心」を巡って派生する問題点についても、あれこれ雑学的にお話した。

 次回は、いよいよ中身はいって、まずは、本願のお心。つまり十八願文と、成就文の関係についてという、もっとも肝要な部分からだ。

 ◎2月6日(水)夜7時30分~10時前まで。です。

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