虹の根元へ
日本海側に属する豊岡(日高)の天候は、めまぐるしく変わる。京都が好天の時でも、時雨れたり、冬には雪が舞ったりすることが多い。
それにしても、日曜日の天気は妙だった。
雨が降ったり晴れたりはよくあるが、傘が煽られてダメになるほどの突風が吹いたりもした。法座の後、もう1軒残っていた月忌参りを終えたころには、半分青空なのに、雨が降るという狭間に入っていた。
高速は渋滞中なので、帰路は国道を経由していくことにした。すると、すぐ目の前にとても大きな虹が掛かっていた。虹の根元に向かって、車が走っているのだ。こんなに、両端ともクッキリ見えている虹は、丸2年ぶりだ。ちょうど華光大会の前だったので、よく覚えている。あの時は、湖面にかかる完璧な虹に興奮したものだ。http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-d886.html
あれから2年。またあまりにも見事な虹に出会った。運転しながら、おもわず撮影したのが、上のの写真。フロントガラス越しにしては、うまくとれている。
以前、子供から、「虹の根元には、宝物が埋まっているんだよ」と、教えてもらったことがある。うん、素敵な話だ。
その虹の根元に向かって、車は進んでいく。
虹は、あいからず、クッキリ、ハッキリとしている。それどころか、外側にもぼんやりと掛かっている。二重の虹が見えているではないか。思わず、車を止めて撮影をすることにした。
残念ながら、外側の虹はカメラには、ボーとしてうまく映っていないが、2枚目の写真に少し痕跡が見える。
この虹、全体が大きすぎて写真には入りきらなかった。
20分たっても、30分たっても、虹はハッキリと見えている。車は、虹の根元に迫っている。ここには、どんなお宝が隠されているのだろう。
しかし、山を越え、風景が変わっても、なかなか虹の根元にはたどりつかない。
風は強くて雲が、すごいスピードで流れていく。さきほどの雨で、空中のチリが流されたのか、とんでもない美しい青空が、雲の合間から覗いていきた。このまま、青空になるのだろうか。それでも虹はハッキリ見えている。
40分ほどたったころだろう。青空の予感が、一転、真っ暗の雨雲が空一面を覆いだしたかと思うと、知らぬまに虹も消えて、雨が本格的に降りだしてきた。
それからの2時間。雨は、弱まることはあっても、ずっと強く降り続いた。
結局、どれだけ走ったも、虹の根元には行き着くことは出来なかった。
虹も幻と消え、夕方5時にもなると、あたりは真っ暗闇に覆われていた。
このごろのぼく自身の「こころの天気」を象徴した空模様。
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