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南禅寺

Img_2885_2 春の桜と、秋の紅葉は、家族での恒例行事になっている。

 特に、秋は、母の誕生日祝いを兼ねて、大会のあとで半日をほど出かけることにしている。昨年は金戒光明寺~真如堂http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-9e2a.html、一昨年は、永観堂http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-5056.html、その前は、高台寺http://karimon.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-1702.htmlに出かけている。Img_2881

 今年は、臨済宗の別格大本山の南禅寺へ。京都五山と言われるが、ここは、Img_2888さらにその上位にある別格の大本山だ。しかも、京都と鎌倉の両五山の上に別格として位置づけられるのだから、禅宗でも屈指の大本山だ。

 大会中の連休は、京都のImg_9636_2紅葉の名所は、ずいぶん賑わったようだが、今日は平日、しかも午後からで、天気もいまひとつなのだか、それでも観光バスがひっImg_9644_2きりなしに入って、参道は、バスやタクシーと、歩く人々ごった返していた。もっとも境内は広いので、人込みに飲まれることはないが、それでも、静かな風情とは言い難い。夕方には落ち着いてきたものの、5時を前に、逆にバスや人出が増えてきたようだ。塔頭でもライトアップがあるようだ。Img_9671_2

 まずは、有名な三門へ登る。歌舞伎にある、石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな」という名科白は、この南禅寺山門である。もっもと、こImg_9672_2の三門は、五右衛門の死後に完成したという説もあるようだが、史実かどうかなんて、いまはどうでもいい。急で、細い階段を上っている。足元ばかりきにしていると頭上に注意である。曇天ということもあって、まあまあの絶景という感じ。肝心の紅葉が思ったより少ないし、先日の雨と風で散りかけているそうだ。釈迦三尊が安置されているが、隙間から拝ませていただける。

Img_9688_2 それにしても、急な階段である。よく確認した、相談の上で父も母Img_9711_2も登った。どうにか、手助けして登ったのはいいが、急で狭い階段は、実は降りるほうがたいへんだ。日頃は、エレベーター生活の父は、ここで、すべての体力を遣い果たしてしまっImg_9749_2て、このあとがたいへんとなる。実は、体力だけでなく、ちょっと体調が思わしくなかったのもあったが、これは翌日になって判明した…(病院で、処置してもらって、いま元気です)。

 なんとか、境内にある琵琶湖疏水のImg_9728_2水路閣までは歩いたが、国宝の方丈の拝観では、設置されていた車椅子を借りてのラクラク拝観となった。もっとも、介添え役のぼくとしては写真に専念できずに、ちょっと残念。

 方丈の内部は、まだ静かで、建物も、枯山水の庭も、障壁画(復元)も、風格があり、落ち着いた上品さが備わっている。燃えるような赤い紅葉が、目を引いた。

 それでも休み休みとはいえ、おかげさまで今年も紅葉を見ることができたようだ。

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