出会い
小学校からの同級生に誘われて、ワインの会に出た。関西初出店のワイン直売店が、出店2周年記念で開いたもの。シャンパン、白、赤、そして食後酒を、おいしい料理と共にいただいた。
同席したのが、宇治に別格本山がある新興宗教の老舗、某の家の大幹部の娘さんだった。紹介された時は、ほんの一瞬、エッとは思った。でも、以前、聞法の集いに参加されていたM道会の幹部の時もそうだったが、知らないことは教えていただくのがいちばんだ。こんな機会は滅多にない。彼女自身は、専門職ではないが、いろいろとお話聞いて、刺激を受けた。それに、勧誘や批判のためではないのし、逆に、距離があるからこそ、興味をもってお話を聴くことができた。万教帰一の教えであるからか、浄土真宗のことも尋ねてくださった。信じるものは違っていも、人間としての出会いは、また別だ。同じ教えだと称していても、虫の好かない奴はいる。だいいち、同じ浄土真宗を自称する同士の方が、「われこそ真実」と、ますますケツの穴が小さくなることもある。
それにしても、異質の話を聞ければ聞くほど、なんと不思議な教えにで出会っているのかと思う。僧侶といっても、一度も、修行をした覚えはない。善も、徳も積んでいない。戒律もたもたず、六度万行もしない。当然、人格者になれず、煩悩生活であるのはご承知のとおり。しかも、物忌みもせず、現世祈祷もせず、先祖崇拝もしなければ、感謝の日暮らしも忘れ放しという、まさに徹底した、善や徳のないないづくしである。そのうえ、今は未熟で出来なくても、それをめざす生き方をしているわけでもないのだ。そういえば、初詣も、神社祈願も、クリスマスもしていない。おおよそ、世間の信仰の常識から見ると、大きく外れている。
が、それだからこそ、大きな幸せをいただいた。
飾ることも、ごまかすこともなく、ほんとうの自分に出会わせてもらう。
わが腹底の悪業めがけた、真実に出会わせてもらった。
まさに超世の願いである。
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