伝道研究会~安心篇~
伝道研究会の輪読会も、長年続いてきた真宗の基礎の「教義篇」が終わって、今月から、「安心篇」に入る。「安心篇」はもっと長い。テキストは総計は、1泊2日での講習会の9年分もあるので、相当、時間がかかる。もしかすると、みんな嫌になって、途中で、終わってしまうかもしれない。
今日は、総説ということで、まずは、真宗の教義の概要で、他力廻向というところから始まっている。
「如来の作願をたづぬれば 苦悩の有情をすてずして
回向を首としたまひて 大悲心をば成就せり」 『正像末和讃』
その昔、阿弥陀仏が、久遠の真実である一如法身仏であられたとき、因果の相をとって、(因果示現)、垂名示形したまい、因願酬報の報身仏たる阿弥陀仏になられたのは、実に、われわれ一切苦悩の衆生を救済せんがためであった。この阿弥陀仏の救済について、宗祖は、その主著『本典』教巻の冒頭に…。(以下略)
というところを中心に、例によって、ぼくから皆さんいろいろと質問しながら進行していった。テキストには詳しく触れられないが、この文章からは、ある意味で、如来論になるので、『一多』等の垂名示形のご文や、仏の三身-法身仏、報身仏、応身仏を、親鸞聖人のご和讃4首にあたりながら、それぞれの立場をどのようにご覧になっておられたのかを見ていった。
ちなみに、垂名示形のこころと題して、仏の三身について、悟朗先生の誌上法話があるので、それをご参照いただけると、理解深まるだろう。
http://homepage3.nifty.com/keko-kai/kekoushi/houwa/55-1houwa.htm
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