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第2回・東京講習会

   最初、集まりが鈍かった「東京講習会」も、蓋を開けてみれば、京都や東海、また島根からの初参加者など、多彩な顔ぶれ。加えて、申込みなしでの当日参加もあって、延べではちょうど定員に達する人達が集ってくださった。

 今回は、「正信偈」の依経段の信心の五徳の第4番(横超五趣)からで、依釈段にはいって、龍樹章、天親章と進んだ。勤めて、テキストに頼らないで、つまり、正解を覚えたり、解釈したりするのではなく、皆さんに質問を問い、これまで聞いてきたことを総動員して、考えてもらうスタイルをとった。たとえ、正解を並べて教えてもらっただけなら、その場では分かったつもりになっても、あとに何も残らないことが多い。それより、たどたどしくても、自分のこれまでお聞かせに預かってきたところを思い出し、そこに戻りながら、自分の頭で考えてもらうことにつとめてもらった。ただし、そこから派生する解説になると、何分、テキストがテキストである。特に、天親讃は、一心と三信の関係や、五念門の立場での違い、さらに、五念門と五功徳門の関係など、教義的にも一筋縄ではいかない難しいところで、それが、最後の昼座になったものだから、皆さん、最後はフラフラになられたようだ。

 でも、常に、「念仏」を「正信」する偈という立場に戻りつつ、たとえ難しいところも、その教示され、一貫して流れているお心に戻っていけば、何も怖くないのである。

 中には、1日だけの参加だった方から、「これだけの内容が、丸1日で、3500円とは! 次回は、先生やTさんに、生中(ビール)でもおごからせください」という感想メールが届いた。確かに。割高だった会議室代を払うと、収益的にはもう少し欲張らないといけないのだが、それより、ご参加の皆さんが満足くださることが、まずはうれしい。せいぜい、彼の好意に甘えて、ビールをおごってもらうことで、満足しよう。

  もし、第3回があるのなら、今度は、曇鸞章、善導章が中心になる。ぜひ、来年度も実現したいものだが、皆さん、疲れすぎたかなー?

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