犬山城と鵜飼
犬山は、東海地方の方には、定番の観光地らしいが、関西人に馴染みは薄い。初めて乗車した名鉄で、名古屋から約35分。会場まで徒歩で5分、木曽川のほとり、犬山城を眺める風向明媚な立地だ。しかし、ホテル自体はかなりボロい
。散策もでき、駅から便利な場所で、かつ参加費も安く押さえ、法話会場も安く使いたい。となると、多少(いえ、かなりの)ボロさえ目をつむれば、便所のドアが閉まらなくても、古びたエレベーターのドアに挟まれようとも、申し分ない環境だ。お世話役に感謝である。ぼくなど、今日このボロさは逆に貴重で、懇親会でも話題になった。もしかすると、犬山という観光地が置かれている環境が分かるのもしれない。
高山法座の向かうひだ号から対岸に見える犬山城を眺めるだけだ。国宝の四つの天守閣(城郭)のうち、ここだけ入城の記憶はない。記憶にないというのは、子供の時に、家族旅行で来ているらしいのだ。
で、せっかくここまできたので、休み時間を利用して、木曽川沿いを犬山城まで歩いたが、残念ながら営業終了だった。ならば、2日目の昼休みに再チャンレジしたが、今度は入城する時間はなかった。それでも、山城の雰囲気は味わえた。
何故か、忍者も出てきたしね。
そしてもう一つのお楽しみが、木曽川の鵜飼だ。夕食後、ホテルの前から鵜飼を観賞することになった。鵜飼って、長良川だとばかり思っていたが、けっこういろいろなところである。とにかく、ぼくは初めて観た。舟に乗るのは有料だが、川岸からは自由に見える。実は、それほどよくは見えなかったが、解説が面白かったり、それなりに風情があって、法座の合間の気分転換には、優美な企画だった。
余談だが、芭蕉と鵜飼の教訓は、『親指のふし』の第一章にある。
おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな
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