御旅所
永代経法座の準備が進んでいる。今日も、仏青や京都支部の有志の方のお掃除があった。ご苦労さまです。
夕方、近所の神社の屋台(夜店)に子供を連れていくことにした。京都駅の八条口側、大型ショッピングモールの向えにある、伏見稲荷大社の御旅所である。子供のころから、よくわからないまま、「おたび」と称していた場所だ。別に、神社を参拝するわけではないし、昨日は、氏子祭(神輿)があったが、これは子供のろから、参加してことはないが、屋台にはいつも遊びに来ていた。
イオンモールで買い物をすませて、外にでると、雨になっている。傘はなかったが、子供たちは、それでも行きたいと言っている。
境内に入って、閑散ぶりにびっくりした。屋台が少なめなのはわかっていたが、片づけているところもあって、ますますさみしい。雨になってきたこともあるが、明日からは、藤森神社にうつるのだという。それしても、人出もさみしいなー。雨をさけて、軒下でお茶を飲んでいると、向いのみたしら団子で、タバコを吸っていた男性と目が合った。思わず、「おお、何してるんや」、「何してるって、団子焼けるのまってるねん」。まあ、そうだけど、何かあんまり馴染んでいるので、店番の人と思った。昨年12月の同窓会で35年ぶにりあった小・中学校の同級生だった。名前の漢字が同じ一文字(ただし読みは違う)だったこともあって、仲がよかった。
いま、お祭があるので、すぐ近所の実家に戻ってきているそうだ。彼とも、ここに遊びにきたことがある。五月のこの時期、伏見稲荷から神輿がやってきて、境内一面に、びっしりと屋台が並んでいたのものだ。食べ物や、あてものや、ゲームやおもちゃ…。時には、いかさままがいのものもあったが、とにかく楽しかった。お小遣いと相談しながら、連日、足を向けたものだ。夜店もあったような気がするが、八月の地蔵盆と並んで、子どもたちの楽しみの年中行事だったのだ。
それが、大型のショッピングモールが出来て、風景は一変した。少子化で子供たちも激変している。でも、この場所にたち、むかしの友人に出会うと、40年前の景色が、鮮やかに蘇ってくる。小雨が、ますます郷愁を駆り立てるのかもしれない。
少ないながらも、輪投げやヨーヨ釣りをして、たこ焼きを食べさせていると、また親しげに声をかける女性があった。えー、どこかでお会いしたようだけれど、今度は思い出せないなー。うん、すいません。でも今度は、長女の同級生のお母さん。2、3度お会いした方だったが、お子さん連れではなかったので、まったく分からなかったなー。こちらが、子連れなので、分かったようだ。
人出は寂しいけれど、今も、昔も、近所の人が集まるところにはかわりない。
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