龍谷ミュージアム~釈尊と親鸞展~
雨の中、子供たちと龍谷大学の龍谷ミュージアムに行く。
招待券やボスターをいただきながら、休館日や大遠忌参詣の喧噪を避けるうちに機会を逸していた。報恩講が終わって、ちょうど空いていた。
まずは、西本願寺へ。阿弥陀堂にお参りし御影堂へ移動しようとすると冊に阻まれた。残念ながら、報恩講直後から、工事のためしばらく参拝出来ないようだ。
せめて阿弥陀堂を背景に、キッズサンガの看板に収まって記念撮影をした。
龍谷ミュージアムへ。ここは長い間「本願寺会館」というホールがあった。けっこう思い出ある場所で、日曜学校の何かの大会で、小学校5年生の時に、舞台に立ったのを覚えている。その後も、高校時代には、毎年、文化祭の会場になったので、劇などもした。
かなり老朽化したホールだったが、龍谷大学の博物館に生まれ変わった。外観は面影ある建物を行かして、リニューアルされているが、内部の面影はなくなっている。外観は竹をイメージしたもので、内部も新しい木の匂いがして、いい感じだ。エレベーターの床まで木が張てっあって、ぬくもり感がする。
750回大遠忌も記念して、「釈尊と親鸞」の特別展だ。
二階が「釈尊」のテーマで。「釈尊の生涯と旅路」では、ガンダーラの出土品などで分かりやすくそのご生涯が展示されている。お誕生のところに、甘露の雨も、七歩の歩かれた場面が無かったのは、ちょっと残念。そして、「釈尊の教えとその継承」「大乗仏教とガンダーラ・西域」、そして「浄土教の成立と展開」と続いて、コンセプトが統一された展示になっていた。ガンダーラの菩薩や釈尊は、彫が深い男前(?)がおおい。ガンダーラ語の「賢劫経」(よく先生の法話にもあった、賢劫期に現れる千仏の仏様のご説教が述べられる)は、3世紀ごろのバーミヤーンの出土で、ここにも大乗経典が伝播していたことが窺えて、興味深かった。また、目玉のひとつのベゼクリク石窟寺院の立体的復元展示は、色鮮やかで、ここを通ると子供たちも喜んでいた。
三階は、「親鸞」がテーマだった。ちょっと日本の仏教文化を総括するには不足気味で、かといって浄土真宗だけだと、仏像よりも、絵巻や絵伝、著作などが中心となるので、2階に比べると子供たちは、退屈気味。ぼくも、先の「親鸞展」などと比べると、見劣りの感もあったのは事実。唯一、上の子が、聖徳太子をみて「かっこいい耳あてしてはるなー」と、まじで言っている。ああ、そんなこと考えことないなー。確かに、展示の3体とも、洒落たヘッドホーンのように見えるということを、新発見。
それでも、全体に、予想していたよりも、見応えがあって、楽しかった。2月になったら、第6期に両親を連れてくる予定があるで、今日はこのあたりで…。まあ、二人とも、飽きないで楽しそうに見れるようになって、その成長も感じた。
階段の窓から、伝道院の景観を取り入れている。ちょっと寄ったが、今日は閉まっていた。界隈の仏具街のユニークな空間を散策し、お茶を飲んでまったりと寛いだ。
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