« 忘れたころに… | トップページ | 不完全でもいいので… »

六三法門

 一月の伝道研究会。

 今週になって、急に寒くなってきた。雪がチラついたりしている。夜は集まりが悪いかなーと思ったが、いつものメンバーは皆勤で、初めて加わってくださる方もあった。

 真仮廃立に入って、今日は「六三法門」の図から。皆さん、文章ではなく、図を眺めても特に味わいや感想もなかったが、あまり三蔵というところは聞かないなという声もでた。

  三願    三経    三蔵   三門  三機   三往生

第十八願-無量寿経 -福智蔵-弘願-正定聚-難思議往生

第十九願-観無量寿経-福徳蔵-要門-邪定聚-双樹林下往生

第二十願-阿弥陀経 -功徳蔵-真門-不定聚-難思往生

 聖人は、浄土門内の真仮を分別するのに、おおそそ六種を立ておられる。

 三願とは、弥陀の願海についての真仮廃立。三経、三門と、その異称である三蔵の三種は、釈尊の教説について真仮分判されたものである。同時に、この三種が、能被の法であるのに対して、三機と三往生は、その法を被る所の機(所被の機)について分別にあたる。(これに加えて、テキストには三土が加わっている)。

 と書くと、何か高尚なもののように思えるが、すべで、これまで輪読してきたことに関わることなので、もう一度原点に戻って、お聖教の上で確認していった。特に、三願の真仮廃立である。願文に戻り、十九願や二十願の「行」は何か、「信」は何か、そして利益は何かを、皆さんに問いながら進めていく。ならば、十九願の行である、「発菩提心」はどういうことで、「修諸功徳」とは、具体的にどういうことかなどとを考えてもらった。そのうち、「三願の信とも、『至心と、欲生我国』の二つは同じなんですね」と改めて驚かれたような声がでたので、今度は、大経和讃で、聖人の立場を確認していくというような流れだった。

  結局、ここは、「真仮を知らざるにより、如来広大の恩徳を迷失す」(真仏土巻)というところで、この真仮の廃立こそ、極めて厳重でなくてはならない一大事といっていい。 

 という形で進んで、一方的な講義ではなく、皆で探し、原文にあたり、そして確かめながら、分かる人も分からない人も、それなりに学ばせてもらうということである。だから、これでけっこうおなか一杯になります。

 ということで、来月からレギュラーに戻って第1水曜にあります。勉強苦手という方も、難しいのは嫌いという方でも、一度、参加してみてください。 

 ★2月1日(水)夜7時30分~9時50分。教判論に入ります。

|

« 忘れたころに… | トップページ | 不完全でもいいので… »

法座と聞法」カテゴリの記事