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『年忘れ、紅白ダンス歌合戦』

 今年も、あとほんの少しだ。実に、いろいろなことがあった。世間同様、個人的にも、大激震の一年だった。振動で、少しは目が覚めたかと思いたいが、けっこうご主人様はしぶとい。まだまだ微妙な胎動は感じているが、まだ形にはならない。さて、これからどう動くのかは、まったくの未知数。そこが、楽しみでもあり、不安でもある。

Img_6752_2 というわけで(どういうわけ?)、今夜は、『年忘れ、紅白ダンス歌合戦』に行った。三条木屋町にあるUrBANGUILDというライブハウス。ぼくも、ここは1年ぶり。昨年の12月にキセルとべーちゃんを、ここで聴いて以来。

 ぼくがこれを知ったのは、偶然。なんなとくちょっとした知人繫がりだ。こんなのが絶対に好きだと思ったO夫妻を誘ったら、こちらは知人が出演者だったり、友達にも出会って、一緒に飲んだりして、大いに盛り上がった。Img_6739_2

 ただし、年忘れというのなら、せいぜいおバカなほうがいい。しかし、おバカ度は、いま一つの感があった。きっと、MCがうまくなかったせいもあろう。その点、ぼくには年忘れというには、少しインパクトにかけたかなー。

 でも、うたい文句だった、「金粉ダンス、バーレスクダンスに、コンテンポラリーダンス、そしてファイヤーダンスと、様々なスタイルのダンサーが演歌に歌謡曲、ロック、K-POPまで色んなメッセージや情景の詰まった音楽で踊る身体の祭典。ライブ感溢れる年末のエンターテイメント」は、3時間堪能することができた。もっとも紅白とは、ステージが紅白の幕というだけで、別に紅白歌合戦とは、まったく無関係。

Img_6743_2 相手はプロなので、肖像写真をブログにはあげないのがマナーなので、ライブハウスの雰囲気だけでも、少しどうぞ。

 最後は、大震災を追悼して、ステージもフロアも、スタッフも全員が、ひとつの輪になって、波動を伝播した。これも、絆。確かに繫がり感は、力(エネルギー)になる。孤立ほど空しいものはない。一瞬でも、一体感がうまれたのかもしれない。それはそれですばらしいことだ。しかし、そこを押さえた上で、最近の何を見ても、聴いても、「ひとりではない。家族や仲間の絆」。それこそが善、正義だといわんばかりに強調されてくると、どうも引いてしまう。この脅迫的な同調圧力のほうが、脅威ではないのかな。

 独りの何が悪いの? 所詮、人生は孤独だ。ひとり、ひとりなのである。独り生まれて、独り死ぬ。その事実を、しっかり押さえないと、ほんとうの個と個の繫がりも生まれないのではないか。この「独り」にこそ、真の強さがある。同時に、絶対的に無力で脆弱なのだ。

 だからこそ、阿弥陀様の本願も、大宇宙の孤児であるこの私の孤独な業魂にかかっているのだ。

 まあ、別にそんなことを考えながら、飲んでたわけじゃないけどね。

 午前様になって、寒い中、自転車を漕いでたら、頭麻痺したのかもね。

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