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大掃除

 年末恒例の大掃除。

 今年は、当初から人手不足がありあり。仏青の若手が、地方に分散して、京都周辺が手薄になっているのだ。 しかも、みんなの日程が合わない。結局、23日と、25日の午前の2時間ずつの短期間での作業。それも、午後からの法座に合わせて、3~4名の少人数だ。でも、結論からいうと、短期での、少人数の方が、みんなよく動いて効率がいい。人数が多くて、長時間だと、逆にサボリがちになる。

 空調機(エアコン)のフィルターを掃除する。キッチンのエアコンを開けたら、蛇腹になっているフィルターに、ゴキブリが見事に挟まって死んでいる。食卓の真上で、ずっーとゴキブリ印の風を浴びていたと思うと、なんとも不衛生で、なんか気持ちが悪い。でも、知らなかったら、なんとも思わず、平気で過ごしていたのところも、何か恐ろしくもある。。

 さて、寒くて温かい風に誘われたのか、または狭いところで身動きがとれなくなったのか、はたまた寿命だったのかはわからない。しかし、こんな暗い、狭いところで、そのいのちを終えるとは、なんとも哀れである。

 でも、このゴキブリと、ぼくたちはどこがどう違うのだろう。もちろん、ぼくたちはまったく違うと思っている。もっと高級で、上等だと自惚れている。しかし、迷いを離れた真実の仏様の目からみれば、目くそ鼻くそではないのか。勝ち組、負け組と、一喜一憂したり、いじけたり、自惚れたりしているだけでが、結局、ぼくたちも、このゴキブリのように、ただ食って、寝て、こいて、食って、寝て、こいて、そして、最後は狭いベットの上で死んでいくだけである。

 もし、仏法を聴くことがなかったならばと思うと、ゾッーとする。人生は尻すぼみ、一瞬にして、あっけなく終わっていくのである。そして、また真っ暗闇の世界をあてもなく、永遠に迷いつづけていくのであるが、それもすべて自らの業が作り出すこの身と世界なのである。

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