185本
華光同人、文化教室、そして個人の年賀状書。乱筆ながら、400名ほどの全員に一筆を書き終えた。
助っ人を頼んで大掃除をし、日記や書類を整理した。
夕方、京都シネマへ。この劇場も、これで2日まで休みになる。最後の映画は、臨月妊婦のヒーロー。テーマは粋と、おバカな『ハラがコレなんで』。
これで、今年は185本の映画を観た。平均すると、2日間に1本は見ていることになる。ここ5年はこんなペースだ。
印象に残った日本映画は、函館(らしき)を舞台した小説の映画化『海炭市叙景』(小説も読んだ)。とぼけた殺人鬼・でんでんがよかった『冷たい熱帯魚』と『恋の罪』(どうも園子温が好きだなー)、ヒット作では『白夜行』と、『八日目の蝉』、話題になったドキュメンタリーの『エンディングノート』、そして、AV監督代々木忠を取り上げた『Yo Yochu』と、戸塚ヨットスクールのその後を取り上げた『平成ジレンマ』や、冤罪事件のその後をとらえた『ジュージとタカオ』あたりがよかった。こうして書いてみると、ほかにもドキュメンタリーで印象に残っているのがあるなー。
洋画では、『英国王スピーチ』や『ソーシャルネットワーク』も悪くなかたっけれど、『ブラック・スワン』のほうが、ぼくの好み。コーエン兄弟の『シリアスマン』、『トゥルー・グリッド』の2作に、ウディ・アレン『人生万歳!』も、あいかわらずのヘンコぶり。 『イグジット・スルー・ザ・ギフットショップ』は、だまし絵のように被写体と撮影者が入れ代わる怪作。さすがバンクシー。『ヘタルベッド』の過激ぶりも、建前だらけの現実の虚実に喝。
アメリカ以外のものでは、小作ながら話題になったトルコ映画『蜂蜜』のみずみずしい感性が◎。世間的には評判にならないだろうが、フィンランド映画『ヤコブへの手紙』は、ぼくの涙腺に大ヒット。これはおすすめ。同じ聖職者でも、厳しい現実の道を歩むのが、アルジェリアが舞台の『神々の男たち』。ボーランドの巨匠、イエジー・スコリモフスキの『エッセンシャル・キリング』は、ほとんど科白も状況説明もないけれど、極度の緊迫感がバンバン。彼は、前作もよかった。フランス映画『さすらいの女神たち』は、紅白ダンス歌合戦のフランス版。そして、ノルウェー映画の『クリスマスの夜に』は、切なくて暖かい1本。デンマークの『光のほうへ』は、底辺にうごめく人に光を当てた名作。同じくデンマークのスサンネ・ビアの『未来を生きる君たちへ』、この監督の作品はどれも秀作で大好き。この映画は、少しもの足りなかたったけれど、水準は高い。ドイツのヴイム・ヴェンダースの『パレルモ・シューテング』も、かっこよくて心に残った。このあたりは、12月のラストの週にみたので、印象が強い。衝撃的だったのは、嫌悪(拒否)感が先行しながら目が離せなくなった『アンチ・クライスト』がすごかった。
アジアでは、『再会の食卓』、『再生の朝に』の中国映画。韓国映画の『ハウスメイド』はエロかったが、ラストがね。ここ数年、韓国映画に感心させられることが多かったが、今年はちょっといま一つ感。
あと、今年は、原発関係の映画の上映も多かったが、『100,000年後の安全』と、『チェルノブイリ・ハート』がよかった。特に、後者には目を背けてはいけない厳しい現実。
まあ、思いつくままに。ただし、タイトルだけみたも、思いだせない作品も少しあるなー。
映画もいいけれど、来年は、もう少し本も読もう。
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