泉佐野寺院布教
日曜日・月曜日と、大阪は泉佐野の寺院への布教。
大阪よりも和歌山よりで、関西空港に近い場所だ。
毎年、報恩講は10月の第3日曜、月曜と決まっているのだが、今年から夜座がなくなって、両日とも昼座のみとなった。確かに、年輩の方や女性の方は、夜は出づらいのだろう。それでいて、夜だからといって若い方や男性が多くなるわけでもない。法座数が減るのはなんとなく寂しいものだ。夜座に用意されていたおぜんざいもなくなった。宿泊で出講していたが、昼間だけなので、両日とも通うことになった。
それでも、嘆いていても仕方がない。なんとかご教化と願って、寺報の案内を400枚も刷って、ご案内に勤めておられる。今は、少々うるさく思われても、もし、「なぜ、あの時、誘ってもらえなかったか」と後悔されることがあってはいけないといわれるのである。今年は、若いお嫁さん世代の参詣もチラホラあったし、日曜日は男性も座られ、昼座だけになったせいか、お参りもそれなりにあった。何年もお世話になっていると、けっこう顔見知りの方も増えてきた。
阿弥陀様の大悲のお心に触れていただいた。皆さん、頷きながら、熱心に聞いてくださる方が多い。ちょっとしたゲームでも、参加してくださった。なによりも、ご讃題を上げたあとに、称名の声が聞こえてくることが、尊い。参詣者が多少ではなく、お念仏の声があるところこそが、ご法の座なのある。もちろん、その中味を問うことも大切だが、これひとつでも、地道なご教化が少しずつでも実りつつあるのだろう。
ところで、旧町なので、お寺への入る道がとても狭い。ほんとうは入りたくないのだが、切返し切返して、ギリギリで入ってきた。境内の中も狭くて植え込みでほんの少したが車がこすった。でも、「4トン車でも、ベンツでも入ってきますよ」と言われれば、こちらの下手な運転を恥じるしかない。
帰路は、大阪湾を臨む阪神高速の湾岸線へ、美しい夕焼けを背景に進む。大都会の海にも、真っ赤な美しい夕日が落ちていく。
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