真宗カウンセリングWS
個人的なしんどいさもあって、「寄るな、触れるな、近づくな」という防衛的な雰囲気を醸しだしての出席。まあ、いつも最初は、そんな雰囲気をもっているのは、僕自身の課題でもあるが、今回はさらに輪がかかる。それでも、M先生と皆さんへの信頼に甘えての参加となった。そのことをお断りして、せいぜいWSの時間だけは、そこに集中させてもらうことにした。
結果としては、M先生のやわらかく、静かで、肯定的な雰囲気と、皆さんの信頼感。なによりも、グループとしての成長がひしひしと感じられるような雰囲気のなかで、安心して、ぼく自身を見つめなおし、硬く、苦しい心も、少しはほぐれてきた。それにしても、今回ほど、ワークと共に、その合間も、ファミリーのような不思議な魅力のある一体感は、特筆ものである。
例年の会場が一杯で、宮島へのフェリー乗り場の前にあるホテルが会場となった。まさに観光地の賑わいだ。お盆直後の夏休みとあって、たいへんな人出で、付近は大渋滞だった。そのホテルの都合で、夕食や懇親会の都合で、昼の部に続いて、夕方の部が、夜のワークの代わりとなった。不自然なプログラムだったが、結果として、夕食が懇親会を兼ねて
アルコールもでるので、夜の時間が長い分、ゆったり過ごせる気がした。夜の自由時間や、早起きができる分、ワークとワークの間が、充実していた。女性陣によるブッダでの飲み会とカラオケ、早朝の宮島、洒落たカフェでのおいしいコーヒー、そして花火大会など、冒険したり、童心に帰ったり、ちょっとした大人の夏休みという装いもあって、皆さん大いに楽しんだ。
結局、いまぼく自身が抱える問題は、いまでも構造的にありながら明確に気付かなかっただけで、法座主催の中心者して、法座でのぼくと回りの人達の関係、構造的な問題を見つめ直させてもらう機会をもらった。こんなことでぼくは傷つき、こんなことで転移を起こして、また巻き込まれていくんだなということの一端を、温かい雰囲気と、ありのままの言葉によって、少しずつだが感じさせてもらうことができたのだ。このまま終わると、真宗カウンセラーとしても、法座の指導者としても失格のままだ。そんなぼくを支えていてくれているのは、これまでの着実な歩みと、先達たちの陰徳のおかげだといっていい。そのことを膽に命じつつ、ぼく自身にも、そして法座自体にも、風穴を開けていかねばならない。踏ん張りどころに来ている。
帰路には、M先生と同じ廿日市市内にある、スタンドながと、ブッダに招待されて、日頃、法座には疎遠の家族の方と、歓談させてもらった。この人たちが、外護の善知識方である。そしてとても楽しかった。
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