納涼床
子供たちの宿題も、もう一息というところだが、目処は立っている。
むしろぼくの仕事の方が、厳しい。子供大会の後片付け、聞法旅行の準備に、華光誌の編集作業も加わってくるが、かなり停滞ぎみで、9月に入ると焦りだし、泣きべそをかくのは、どうやらぼくの方だろう。
最近は旅行などに無縁になった母の提案で、鴨川の納涼床に行くことになった。
三条大橋を少し下った先斗町から細い路地を入っていく。鴨川沿いの飲食店は、軒並み川床を出していて、賑やかである。
ここに来て残暑が厳しくて、真夏日になっている。夕立も心配したが、それは大丈夫のようだった。雨に打たれると台無しである。
鴨川を渡る風も涼しい……と書きたいところだが、残念ながら生温かい風が吹いていた。店内の方が、クーラーの分、涼しい。それに、平日だが、混んでいて、狭いところに、けっこうな人が座っている。人口密度が濃いわりに、料金も、閑散期に比べると、3割増しである。これには、席料も加えられている。まあ、それでも夏の風物詩で、京都の風情を楽しむものなので、やはり雰囲気が大切だ。
少し夜も深まると、少し風が涼しくなってきた。それとも、酔っぱらって、あまり暑さが気にならなくなったのかもしれない。どうも最近、少しずつだが酒量が増えているのを気にしいる。
三条大橋の下の河原に降り立って、少し夕涼みしてきた。
学生時代は、コンパや飲み会があると、かなり深夜までここでむろしていたものだ。人々の喧噪の中を、ただ鴨川が流れているだけの場所だが、妙に懐かしく思えてきた。
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