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広島Y家家庭法座

Img_5029  毎年、7月の第二日曜日に開かれているY家での支部家庭法座。仏壇を新しくされたことをきっかけに、毎年、ご縁が続いく。もう6、7年目だ。うれしいのは、同人の奥様だけでなく、ご主人も開催に積極的で、長男さんご夫婦もご法座に参加し、座談を含めて最後まで出でくださることだ。Img_5026

 京都駅まで子供たちに見送ってもらって、いつもの広島法座より2時間、早い新幹線に乗車し、広島駅でジャンボータクシーに乗り込む。Y家のお仕事で、運転はご長男。彼も、子ども大会にはずっと出席してくださり、お子さんも長らく参加されていた。もともとは、アメリカから逆輸入で、仏法が入ってきた。そして、母から娘へと繋がったのが、いまのYさん。そしてその子から孫へと、ご縁が続いているので、子ども大会を含Img_5031めると、4世代目にあたるご縁。実は、娘時代のYさんには、生まれたばかりのぼくが、お守りをしてもらっている写真がある。求道のために、会館にこれていていたのだ。49年前のことになる。

 中国道を島根の方面に向かって、安芸高田市の高宮町まで、緑の中をドライブ。HPを見て参加くださった、初参加の僧侶の方もあった。行信などで教学の勉強されながらも、華光会にも関心をもってくださっていて、「三帖和讃」の本も、すでにもっておられた。皆さんとも共通の知人も多く、いろいろなところからご縁を喜んだ。同時に、華光での純粋培養でのお育てを受けてきたことの素晴らしさと、寄り道せずに直道でこれたこの身の幸せも実感させられる。

 毎年、梅雨Img_5022_2の最中で雨か、曇り空だが、今年は梅雨明けが一足早い。空も、すっかり真夏で、うだるような暑さ。山に挟まれた緑豊かな会場には、クーラーはない。別に節電のためではなく、それだけ涼しということ。広い仏間は、縁側の窓も全開し、川からの風か心地よい。それでも,さすがに今日は暑かったが、緑が豊かだと気持ちもよい。窓の外には、例によって蓮の花がお出迎え。

    法話は、親鸞様の唯信鈔文意から、「賢善精進と内懐虚仮についImg_5024て」、これは、法の真実から照らされた人生の実相、機の真実について。まさに「心口各異、言念無実」で、どこにもまことがない。にもかかわらず、外面は、賢人ぶり、善人ぶり、精進の姿を示して、ええかっこするしかないのが私の実態だある。もう、それ以外にない。いくら外側だけを飾っても、その内はゴミ屋敷なのであるのに、それは隠して通している。では、そImg_5023のええかっこしいを除いたら、私には何が残るのか。仏法を聴くといっても、名聞(名声)と、利養(利益)のバランスばかりを気にかけ、そして常に、勝他のこころで、「負けともない」と、「勝った、勝った」と自惚れ、突っ張っている私の実態がある。こうなると、いくら口で「仏法のため」(時には華光のため)といっていも、実は、「おれが、おれが」の姿しかないのであるが、仏法という名の正義のために、外側の賢善精進の姿しか見えなってくるのだ。それこそが、まさに、地獄行きの、私のほんとうの「身」なのである。聖人は、常に、「心」といわないで、そんな心をもって「身」であると押さえておられる。まさに、「身」である。頭で分かったり、心を静める程度ではない。もうどうしようもない、宿業の「身」が、この私なのである。そこにしか、弥陀の本願はないのである。

 

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