« 華光誌の発送 | トップページ | たった一人の授業参観 »

伝道研究会~曇鸞大師のご功績~

 7月の伝道研究会。

 先月から、「七祖の伝承」の部分から、七祖の発揮、その特色についてを一口にまとめたところに入る。サっと読めば、すぐに済んで、分かったような、分からんような形で終わるが、そこから、皆さんに合わせてぼくから、言葉にひとつひとつに質問を出す。または、皆さんからの素朴な疑問に応える形で発展していく。

 今夜は、曇鸞、道綽、善導様という中国の三人のお祖師方について。

 たとえば、曇鸞大師のところ。なぜ、インドのお二人が菩薩なのに、この方から、菩薩ではないのか。親鸞様は、和讃や正信偈でどうご覧になっていたのか(鸞菩薩と仰がれた行跡を語られる)などを考えたあとに、本文の内容へ。

「往還二廻向…上二祖の教義を統合され、『論註』によって、往生の因と果も、さらには還相摂化も、ともに弥陀の他力によるものであるという、他利利他の深義を弘宣された。すなわち、他力と、その内容である二廻向の原理を弘宣された。すなわち、他力と、その内容デある二廻向の原理を開顕されたというべきである。」

 とあるところ。では、どう上二祖の教義を統合されたのか。本来は、中観の「空」の立場の龍樹菩薩と、ユガ・唯識の立場の天親菩薩であるのを、浄土教という一貫した流れのなかで、天親菩薩の『浄土論』の冒頭で、龍樹菩薩の難易二道を引用されたおこころはどこにあったのかなど、これから学んでいきい若手への宿題も含めて、みんなで味わった。

 では、往生の因とはなにか、果とはなにか。

 往相即還相を親鸞様はどう味わっておられるのか。結局、往生するとはどういうことか。

 さらには、「他利利他の深義を弘宣された」という、他利と利他はどう違うのか。これは、「証巻」の結文の言葉だけれども、『論註』(「行巻」の他力釈)にはどう示されているかなどと、他力ということについても、聖教の上で味わっていった。つまり、簡単に、他力とか、往相、還相といっているが、親鸞様が何を喜び、何をお伝えしたかったのか、ここが真宗の教義の中核になるであろう、大切なところなので、みんなに質問を交えて味わった。

 というと、とても難しいように思うけれど、院生をのぞいて、ほとんどが一文不通を自称している皆さん。「なぜ、難行・易行道と「道」なのに、聖道・浄土は「門」なんですか。」という素朴な疑問に対して、八万四千の法門と、広開浄土門といった「門」の意味や、道のこころを、それぞれの味わいとして考えたりもした。

 ほかにも、善導様のところで宿題も出したけれど、次回は、子供大会の都合で、8月24日(水)の夜7時30分から。七祖の、源信・源空さまのところから、真宗教義の核心へ。
 いまのことろ、原則、同人会員限定だけれども、どうか怖けずにお出でください。テキスト代が必要で、あとは、本願寺出版からの「浄土真宗聖典」もあればご持参ください。

|

« 華光誌の発送 | トップページ | たった一人の授業参観 »

今日の華光会館」カテゴリの記事